リトル比良/白坂 アイゼントレ
【日 時】 2011年1月8〜10日(土夜〜月祝)
【天 候】 晴れ
【参加者】 <C.L>石田(忠),田尻,石田(千),米津,清水(若),松田,<一般>山下,牧野

計8名

【コース】 〔JR京都駅8;00集合〕
京都(8;15)−<JR>−(9;00)近江高島(9;10)=大炊神社(9;20-9;30)=リトル比良/白坂〔アイゼントレーニング〕(10;00〜15;00)=大炊神社(15;30)=(16;00)近江高島(16;21)−<JR>−(16;58)京都〔解散〕
【報 告】
 今年も冬山シーズンを前に、アイゼントレーニング例会を行いました。参加者は会員6名、一般の方2名の計8名です。皆さん、冬山に向けてアイゼンワークの重要性を考えておられるようです。今年は一般からも2名の参加がありました。
場所は例年と同じく、リトル比良入口の「白坂」と呼ばれる所です。ここはアイゼンを履いて歩くと、1p位食い込み、少し柔らかい氷面のようで、アイゼントレーニングをするのに丁度良い斜面が広がっている絶好のゲレンデです。このシーズンになると、労山各会や、連盟の初級登山学校や、救助隊の人達がアイゼントレを予定している場所です。幸いこの日は私たちだけで、貸し切り状態でゆっくり練習することができました。
近江高島は結構遠いのですが、新快速に乗ると案外早く、皆で喋っている間に着きます。登山口の大炊神社で出発準備を整え、早速にリトル比良への登山道に入ります。今、この辺りは林道工事が行われています。この林道はどこまで伸ばすのでしょうか。山は静かにして置いて欲しいものです。
 灯篭のある見晴らしの良い所で小休止。ここから直ぐに登山道から右手に少し入って、「白坂」の白い斜面に出ます。最下部の所に荷物をデポして、スパッツ、アイゼンを付けて、オーバーミトンを付けるなど雪山装備を付けます。
初めての人、昨年からアイゼンを履きだした人などがおられますので、まず最初は「雪山道具」の説明と、装着の仕方、そして使い方などを説明しました。同時に、アイゼン歩行する時の注意事項を確認しました。両足の間隔を開けて歩く、必ずアイゼンの爪全部を効かせて歩くとか、足を逆ハの字に開くと内側後ろの爪で引っ掛け易いとか、基本的なことをじっくり説明しました。
 早速に歩行訓練に入ります。初めは尾根を登り、下ることから始めます。初めての人は、下りでどうしてもお尻が引けるのですが、今日のメンバーは皆さん慣れている感じでスムースです。何回も往複して、じっくり足馴らしをします。この時に足幅を開いて歩く感覚、爪全体を効かして歩く意識を十分に練習しました。
 続けて、アイゼン歩行で最も難しい斜面のトラバースを練習します。山足は進行方向に、谷足は少し谷向けに開いて歩行しますが、あくまで足裏全体を斜面に付けて(全部の爪を効かして)歩かなければなりません。足首が固い人は中々難しいものです。初めは低い所で、傾斜の緩い斜面で練習し、徐々に傾斜の急な斜面や高い場所で練習しました。
ここで午前中の練習を終え、お昼休みとします。寒いかもしれないと、米津さんが用意の“きつねうどん”を煮ていただきます。ほっこりして美味しかったです。
午後は、今度は急斜面の所に行って、アイゼンのフロントツァッケによる登下降です。手のピッケルを斜めに構えピックを打ち込んで支点にして、アイゼンの前爪を蹴り込んでの登り、下りを練習します。この登り降りを何回か続けてすると、脹脛が強張ってきてきついです。皆さん頑張って練習されます。一部、一寸恐怖感が出るのか手間取る人もいます。他の練習と混ぜながら、何回か練習しました。
 1時間半ほどして、休憩です。(千)と米津さんにコーヒーを沸かしてもらい、皆さんの差し入れのおやつをいただく。こういうトレーニングの例会は、何か楽しみが無いとどうしても飽きますので良かったです。お昼や休憩に暖かいうどんや、コーヒーを出してもらって感謝です。まかないさん付きのトレーニングとは豪華です。
休憩後は、荷物を担いでおさらいの練習です。荷物を担ぐと体のバランスも変わり、また歩行の感覚も変わりますので、実際の現場と同じく荷物を担いで、色々の斜面を歩いて歩行訓練をして、午後3時にこの日のトレーニングを終えました。
 皆さん、非常に熱心に練習されました。今日のメンバーは、このようなアイゼントレーニングは初めての人がほとんどでしたが、今までにアイゼンを履いて雪山の経験は何回かある人のですので、正しいアイゼンの使い方、歩き方の説明さえすれば、自分でどんどん練習されます。一般参加の山下さんは、大分慣れておられるようで、初めての人への指導などもやってもらいました。助かりました。今日は、本当に中身の濃いアイゼントレーニングになりました。このまま練習していけば、皆さん安全に今年の雪山が楽しめると思います。有効な練習だったと思います。
 終了後、京都駅に帰着後、例によって酔心で「反省会」を行いました。この場で、いろいろ話しをして、山下さんが1月から入会される旨の話しがありました。その意味でも成果の大きい例会でした。
参加の皆さん、ご苦労さまでした。

(記 石田(忠)

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