西赤石〜東赤石  銅山越〜笹ヶ峰  小屋泊まり縦走
【日 時】 2012.5.月11日〜13日
【天 候】 曇り、晴れ
【参加者】 L大西 SL牧野 村田 高鳥 市岡 松田 山中 佐野   一般1名
 

計9名

【コース】 11日(金) 東本願寺前(ワゴン車)22:50=12(土) マイントピア別子着2:50〜仮眠〜5:45=東平=6:30東平登山口〜7:10〜本松〜9:00兜岩〜9:40西赤石〜10:40物住頭〜赤石山荘11:50〜12:20〜八巻山〜東赤石13:30〜16:45筏津==東平「銅山の里自然の家」着17:35
13日(日)「銅山の里自然の家」4:15=東平登山口4:30〜6:20銅山越〜6:50西山〜7:35綱繰山-〜8:50土山越〜9:10舟窪〜9:45 P1481〜11:40ちち山分かれ〜笹ヶ峰13:00〜14:00丸山荘〜15:25下津池登山口====西条市内(食事16:30〜17:15)=====京都着21:15
赤石岳 sasagamine
12(土) 曇のち晴
 深夜、道の駅マイントピア別子に到着、ここで2時間余り仮眠をとった。すでに何台か駐車していて、清潔なトイレでは旅の途中という方が洗面をしていた。朝食を済ませ、車を20分程走らせて東平へ。今晩宿泊する施設は小中学校舎跡地に建てられている、その「銅山の里自然の家」を通り過して登山口で下車した。
明日の登山口も確認して、今日のコース「兜岩〜西赤石」方向を進んだ。登りが続き、一本松で一息ついた。此処は日本初山岳鉱山鉄道の「一本松停車場」のあった所である。しばらくは鉄道跡を歩くので平坦な道で、途中朽ちた鉄道橋が残っていた。軌道からわかれて左方向の山道を登った頃からミアケボノツツジ・ミツバツツジが見え始めた。兜岩からの西赤石北斜面のアケボノが最高に美しい、ネット等にはそのように紹介されていたが、あいにく朝からのガス、靄の彼方にアケボノはかすんで見えただけだった。晴れるのを期待して待つが、諦めて西赤石に向かった。大きな雨粒が落ちてきたので合羽を着た。が、どうも雨ではなく樹氷が溶けてその雫らしいことがわかった。後で聞いたことには、ここんところ冷え込んで石鎚辺りでは吹雪いたということであった。
西赤石山頂に着いたとたん、嘘みたいな明るい日差し「山頂に登りきるとそこは初夏だった。」あの樹氷の雫雨はなんだったのか!? 物住頭から前赤石にかけて再び、樹氷はまるで白い花が咲いているように青空に美しく映えていた。
赤石山荘ではツァー客がお弁当を広げていて、私達もここで昼食をとった。
ツァー客が空身で東赤石方向に向かうのと同時出発となった。団体の後をついて続くが、地形図では登りではないのにおかしいなあ、と思った。「東赤石に行きますよ」という団体の返事に「そうか、東赤石へのショートカット道なのか。」でもやっぱり違うよなあ、その疑念はぬぐえなかったが、9人の面々なら大丈夫と判断してこのまま登り続けることにした。ほどなく八巻山に着いてしまった。前方彼方の山頂に登山者が見えた。あれが東赤石なのだ。尾根筋を東赤石に向かった。岩場が続くので慎重さは求められるが、よく踏まれているしっかりした登山道であった。東赤石山頂は狭い岩場だ。三角点からは明日登る笹ヶ峰も見えた。
 下山道はいずれをとっても瀬場谷で合流となるが、尾根の旧道を下山した。瀬場谷の丸木橋を渡ると山芍・一輪草が咲いていた。筏津バス停に急いでいる、というグループが私達を追い越して行ったのに、途中で3人がへたり込んでいた。その点私達には、山下号が待機して下さっているので大いに助かった。
 東平「銅山の里自然の家」で宿泊手続きをとり、私達専用の宿泊舎に入った。ベッド20・トイレ2・風呂・洗面所、とても快適な施設であった。順次入浴する一方、借りた炊飯器で明日のおにぎり弁当を10人分作った。研修施設である自然の家は単なる宿泊所ではないので厳しい使用規則があるが、有難いことに宿泊費が安い。翌朝は早出なので8:30就寝とした。
13(日) 晴天
 3:30起床、4:15ワゴン乗車出発、4:30登山開始。しばらくは道幅広くゆるい登りで、ヘッドランプでも危なくなかった。明るくなりかけた頃に「馬の背」登り口に到着した。メンバーの体調を確認後、本格的登山コースにとりかかった。
銅山越に着いた頃は昼のようになっていた。銅山峰ヒュッテオーナー夫婦によって保護管理されているツガザクラが咲きかけていた。西山から観る綱繰山のアケボノツツジは素晴らしい、その写真までガイドブックには載っていたが、それ程咲いてはいなかった。      
綱繰山から大永山トンネル迄は少し分かりにくい道なので、要注意であった。
土山越の道標に辿り着いた時は、本当に一安心、ここでゆっくり休憩をとった。土山越・馬道の別れ・舟窪、等の道標が事前に調べていたとおりに次々に現れた時は嬉しかった。獅子舞の鼻〜ちち山分かれに向かう道中は、あたりがピンク色に染まらんばかりにアケボノの満開が続いていて、此処まで来た甲斐があった! 花と笹原をバックにして、右京PR用の写真を撮った。
アケボノ満喫後一旦下り、ちち山への笹原をかき分けての登り返しが堪えた。ここで体力を消耗した方もあって、リーダーとしてはもう少し早めに立ち休憩でも取るべきだったかと反省。登りが平坦になり笹の背丈も低くなったところでゆっくり休んでもらった。止まると虫が寄ってくる、ネットを被ったりスプレーで防虫対策をした。ちち山へは登らず、トラバースした。が、これが荒れているというか、笹道の歩きにくいコースであった。前方に見えていた笹ヶ峰が次第に近づき、やっと主稜線に出た時、一度に視界が開けた。Sさんがここからは皆でまとまって歩こうと言われ、そのほっこり感が伝わってきた。眼下には瀬戸内海が広がり、西には伊予富士から石鎚方面が連なっている。笹とコメツツジの笹ヶ峰山頂からは、たおやかで広大な景色が広がっていた。
 笹ヶ峰〜下津池登山口迄は歩きやすい道であった。丸山荘の管理人は、東平から登ってきてこんな時間に着いたのか、と驚かれた。そりゃ、登り始めはヘッドランプだもんね。無事15:25下山、大縦走が終わった。
 

(記 大西)

 
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