【報告と感想】 記/C.L石田(忠)
今回の例会は、当初は“岩登りトレ”と位置づけ、金毘羅の色々な岩場でクライミングやビレーの練習を予定していました。ところが、バスハイクの時に、「夏山も近づいてくるので、岩稜歩きのトレーニングをしたい」との希望が出て、指導をお願いしている西村さんと相談の上、“岩稜歩きトレ”を主体に行うことにしました。参加者も10名と多くなり、会員の皆さんの夏山に向けて、意識の高さを感じます。
寂光院の駐車場は、ほぼ満杯状態です。それもほとんどが岩登りの人だそうで、どこの山岳会も夏のシーズンを前に意欲が高まっているようです。
私たちも早速に、江文神社の上の広場に集まって、ハーネスやヘルメットを付けて装備の確認、そして今日の練習メニューの紹介と打合せ。それと、始めて練習参加の人もいますので、ロープを張って簡易確保のクレイムハイストのやり方の説明と練習をしました。
いつものとおり、Y懸尾根の取付きで、岩場での三点支持による登り、降りの練習をします。14-15mの岩場にロープを2本張って、クレイムハイストで確保して、登り、そしてクライムダウンを練習しました。上部や中間に西村さん、山下さんについてもらって、登り降りの姿勢、三点支持、足の運びなどをアドバイスしてもらいました。各自2-3本登り降りしたあと、今度はザックを担いで登り切り、次の岩場に向います。
村田さん、松田さん達に、各岩場に順次ロープをセットしてもらって、皆さんはクレイムハイストで確保しながら登って行きます。1ヶ所、取付きだけ登り難い岩場がありますが、今日の皆さんは順調にこなしていきます。Y懸の頭まであと2ピッチの所で、昼食休憩です。
Y懸の頭の方から声が聞こえます。駐車場の状態からも、Y懸の頭は混雑していそうなので、午後は西村さんと相談して“フネ”に行くことにしました。急な斜面を下りますので、一応フィックスロープを張って安全確保して下ります。(神戸の“保塁岩”で、岩場の取り付きに降りる時に転落して亡くなったという事故を聞きましたので、一応フィックスしました)
“フネ”の岩場は、15-16mの岩場で、取り付きだけはいやらしいですが、全体的に傾斜も弱く、ホールド、スタンスも大きいので、初めてのリードクライミングの練習には最適です。今日のように登山靴の岩場登りの練習にも向いています。
早速に、村田さんや松田さんにリードクライミングの練習をしてもらって、ロープをセットします。そして皆さんはトップロープ方式で岩登りの練習です。下りはロワーダウンで下ります。これも慣れないと中々難しいようです。
各自2-3本ずつ登ってもらって、「もう十分満足した」「もう良いわ」と声も出て来て、この日の練習を終えました。この“フネ”の岩場は、いつも空いていて、今日も良く練習出来ました。江文神社上の広場で、装備を外し、使用したギヤー類を各自に返して、そしてストレッチをして、例会を終えました。
このような練習を2-3回しておくと、夏山本番で岩場など出て来ても、冷静に対処できると思います。もう1回位、“岩稜歩きトレ”の例会をしたいですね。同時に、各岩場を登る“岩登りトレ”の例会もやりましょう。参加の皆さん、ご苦労さまでした。指導役をお願いした西村さん、ありがとうございました。
以上
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