比良『御殿山〜武奈ヶ岳(1131.7m)』          
 普通
【日 時】 2012年7月15日(日) 
【天 候】 朝一時雨,後晴れ
【参加者】   CL>石田(忠),石田(千),谷川,荒木,米津,中岡,森村,山中,中大路,吉野,  
 以上10名(W=8,M=2)
 

 

【コース】   出町柳,午前 7時30分 集合,出町柳(7;45)-<京都バス>-坊村/300m(8;55-9;08)=
冬道分岐/860m(10;40)=<夏道>=御殿山/1097m(11;35-11;40)=武奈ヶ岳/1214.4m(12;32-12;50)=御殿山(13;35-13;40)=<冬道>=冬道分岐(14;15)=坊村(15;30-15;46)-<江若バス>-
-堅田(16;45-16;55)-<JR>-(17;20)京都駅〔解散〕
【報 告】
                 
<コース変更> この例会は、当初 坊村から奥の深谷コースで金糞峠を経て堂満岳を計画していました。ところが前日までに梅雨明け期 特有の猛烈な雨が各地に降りました。近畿でも所によって大雨警報が出ています。奥の深谷コースは、深谷の本谷を徒渉する場所があり、雨の量によっては危険、又は徒渉が難しいと判断し、雨でも大丈夫な尾根コースの「坊村〜御殿山〜武奈ヶ岳」に変更することにしました。前日に参加予定者に事情を説明して了解を得、そしてリーダー部の了解をとって臨みました。
<出発> 当日、鬱陶しい空模様ですが何とか大丈夫そうです。バスから見る鴨川は茶色い水が物凄い勢いで流れています。水量も大分と上っています。自然の怖さを実感しました。バスの途中では雨もありましたが、坊村では空も明るくなっています。早速に準備を整え、ストレッチを行い、登山届を出して出発します。
(地主神社前に大津警察が出て、登山届の提出を呼掛けていました。)
<さぁ、登ります> このコースは、始めから急斜面の登りが続きます。荒木さんが先頭で、ゆっくりながら着実なペースで登ります。他のパーティーとも抜いたり抜かれたりで、ペースが良いせいか皆さんも順調です。良くトレーニングに来る森村さんは、途中のモミの大木に挨拶、「わしのご神木や」とのこと。
途中2回の休憩を入れて、1時間半位で846mのピークを越した冬道分岐に着く。最近は夏も冬道を使う人も多いようだが、私たちは夏道をとる。天気も段々良くなり、風が結構あって助かります。トラバース道から最後の急斜面を越すと「御殿山」です。武奈が綺麗に見えています。お腹に少し入れて、気合いを入れ直してワサビ峠から武奈ヶ岳に向います。
<体調不良> 西南稜への最初の小ピークでAさんが体調不良を訴える。“バテ”たのなら、がんばってもらうところですが、昨夜眠れず頭が少しふらつくとのことで無理はできない。そこでこのコースは熟知している森村さんが付き添ってもらって、休み休みでここから下山に向ってもらう。
『パーティーの分割は遭難の始まり』と理解していますが、@本人の体調はそんなに悪くない,Aコースを熟知しているベテランの森村さんが付き添う,B無線機で逐一連絡が取り合える,C往復コースでそんなに時間を開けなくて合流できる。このような点を考慮して今回の対応をしました。
<武奈ヶ岳> 私たちは、樹林が無く日差しの中を武奈ヶ岳に向います。途中で1名、足が吊って、少し遅れる人もありましたが、無事に13時35分に山頂着。昔の大賑わいには及びませんが、結構多くのパーティーが休んでいます。まわりの山、琵琶湖も望めました。帰りのバスから逆算して、昼食タイムは15分です。
<下山> 無線連絡でAさんは体調不良も治って、ゆっくりですが下っているようです。私たちも追いかけて下山に向います。西南稜はススキの青葉が回復してきたようで、気持ちが良い尾根になっています。ワサビ峠からの登りをこなすと、後は下りだけです。下りは、冬道を行きました。一部やや不明瞭な所もありますが、尾根をダイレクトで降りますのでやや早いようです。
     コースタイムの確認
846mの小ピークを越して、本格的に下り出した途中でAさん、森村さんと合流。皆で一緒に降ります。「この降りは長いなぁ」とボヤキも出ますが、順調に降りました。樹林帯の中で風のとおりもなく、急斜面の連続で汗を掻き掻き降り、最後の急斜面を慎重にこなすと朝スタートした登山口です。
15時46分発の江若バスを待つ間に、各自でストレッチを行い、トイレや着替えをしてこの日の山行を終えました。
<まとめ> この日の例会は、“夏山へのトレーニング山行”として企画しました。雨と暑さを心配しましたが、天候は回復傾向で良くなり、そして風が結構吹いて暑さも凌げてコンディションは良かったです。そしてこの御殿山〜西南稜コースは、良くボッカ訓練などで使われるように、結構急斜面の登りが続くことでトレーニング山行には最適です。そのコースを、順調に歩き通せて、各自の体力を確認できて良かったと思います。体調不良の人、足が吊った人がありましたが、『夏山合宿』を3週間前に控えて、自分の体力を確認できたのも収穫だと思います。
<反省会> 京都帰着後、例によって「反省会」を行いました。この日は、日頃お酒を飲まない人も参加で、例会参加者全員が集合です。みんな『夏山合宿』の参加者で、さながら夏山合宿の決起集会の様相でした。その中で「今日の荒木さんのペース配分は良かった」,「そんなに疲れずに、予定からもそう遅れずに登れて良かった」,「これなら常念岳も楽しめそう」と、皆で大いに盛り上りました。
コース変更や体調不良の人もありましたが、それをパーティー皆でクリアして、トレーニング山行の効果を挙げられて良かったです。
森村さん、メンバーの皆さん、ありがとうございました。楽しい例会でした。
 

(記石田忠)



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