乗鞍岳         
 がんばり
【日 時】  2012・7・27(金)〜29(日)
【天 候】   晴れ
【参加者】   CL佐野,渉外会計、高鳥、SL大西
 

 

【コース】  交通機関 往復京都〜飛騨高山高速バス 青少年山の家までタクシー   帰り 畳平〜朴の木平(入浴)〜飛騨高山バス
コースタイム 
28日(日)旅館6:00〜乗鞍青少年の家6:40〜岩井谷乗越8:05〜枯松平休憩所8:35〜白山見  
   晴台9:00〜丸黒山10:00〜奥千町避難小屋14:35
29日(日)避難小屋4:30〜畳石原6:15〜乗鞍岳9:30〜畳平10:45−バスーほおの木平ー高山

【報 告】
初日は旅館に泊るだけなので楽、高山でバスを下りたとたん焼けるような暑さ、京都より暑いのではないかと思った。観光どころでなく旅館に直行、部屋でミーティング(世間話し)夕食時になったので、外へ出て飛騨牛の焼き肉を食べたが、やわらかくおいしかった。
 乗鞍を今回登って感じた事は、表と裏の顔が有るのではないか、表は畳平2500m位までバスが登ってしまうので、7歳ぐらいの子供でも歩いて登ってしまう。裏から登るとハードで丸黒山までは避難小屋も有り、水場もあるが、そこを超えると手の平を返した様に、道が荒れていて整備されていない、その落差にびっくりする。樹林帯の中を我慢の登りを強いられる。暑さとザックの重さにバテ、やっとワタスゲと池糖のある第一湿原に辿り着く、第二湿原はワタスゲとニッコウキスゲと青い空と池糖、両方共針葉樹林に囲まれて、広くはないがおしゃれな庭という感じで、誰も通る人もないのでマイガーデン、人工的な物は木道ぐらいで、手垢が付いていないので清潔感があり、別天地、木道に重いザックを放り出して、水を飲む、暑さで物が食べられず水ばかり飲んでいた。ここから我慢の登りで千町台地を登り詰めると、ひょっこり避難小屋が現れた。寝る場所を確保してまだ夕食には速いので、外の木道に座って周りの景色を見渡しながらのんびり1時間程世間話し、こうして見ると明日登る乗鞍は火山の山と云う事が良く解る。形は良くないが円形状に山々が連なって見える。
次の日5時出発の予定が4時30分出発、これが正解でこのお陰で風呂に入れるバスにぎりぎり乗れた。前夜の雷雨で樹林が濡れているので、上下の合羽着て出発、湿地帯なので虫の猛攻を顔に受け、顔を払いながら歩   くので、うっとうしい事この上ない、顔の所に枝葉が有ると虫を払ってくれるので嬉しい、緩やかな登りで有るが刈られていない背丈を超える樹林帯の中を泳ぎそれを過ぎると、這い松帯の中を泳ぎで時間と体力が奪われていく、やがて這い松も膝くらいになり、休憩して見渡すと緑に覆われた高原状の千町尾根やカール状の谷がみえる。這い松帯を過ぎると砂礫と岩稜のミックスした剣ヶ峰に向かってのトラバース、石を落とさない、バランスを崩さない、ルートを外さない、この三つを心掛けて進むが、矢印のペンキが色褪せて見にくいし少ないので、目をこらしてルートを読む、後ろの二人は余裕、私は自分の登りで精一杯、昨日の疲れがボディブローのように効いてきて、岩稜帯でペースが上がらずアクセルが効かない。両側ロープが張ってあるルートに出て来たので、やれやれこのまま稜線伝いに上がれると思ったら。コマクサを保護する為に張ってあるだけ、見上げると砂礫帯斜面一面、コマクサ群落がこちらを見下ろして見事、ここから剣ヶ峰南面をトレース気味のガレ場登り、やがてちらちら稜線上に人影が見え出して、ここから外れると危険というロープをまたいで、お堂の前に辿り着いた。もうバテバテのスカスカで欲も得もない状態、お堂の前で記念写真を撮り、登ったという証明写真を撮るために、道標の前で順番待ちしてパシャッヤ、折からガスの上がる時間帯で、展望は効かず早々と逃げる様に頂上から下ったが、続々と人が登ってくる。表情を見ていると朝の出勤風景みたいに無表情、道はすれ違いの為に少し広くしてあるので、かわしながら急いで下り、肩の小屋から林道になり、上高地の道を歩く様なスピードで歩き、何とか朴の木平で風呂に入れるバスに間に合った。
 花の種類は少なくコマクサ以外はまばらに生えていて、山が砂礫帯で草原が少ないので仕方ない。憶えているだけでも10種類くらい。後ろで「この黄色い花何?」と聞かれても歩くのに必死で、振り返るのもしんどい、推測で「ミヤマダイコンソウ」と答える。後ろの二人と違って高い山に登っていないし、トレーニングも出来ていないので、ペースが遅くなって迷惑をかけて、申し訳なかったと反省しております。お二人さんお世話になりました。 

 


 

 

(記佐野)



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