「手箱山・筒上山・岩黒山 及び 石鎚山〜堂ヶ森          
 小屋泊り
【日 時】   2012.12夜〜15朝
【参加者】   L大西 SL牧野 会計高鳥 松田 吉野
 

 

【コース】

12(金) 南港「オレンジフェリー」出港22:00〜〜〜〜〜
13(土) 東予港着6:00==7:50土小屋・登山口8:40---丸滝小屋9:40--手箱越10:45-手箱山
    11:35〜12:10--手箱越12:45--筒上山13:35--丸滝小屋14:50--岩黒山15:25--白石ロッ 
    ジ16:10
14(日) ロッジ5:00--ベンチ6:00〜6:20--二の鎖小屋7:20--弥山8:00--天狗岳往復--弥8:50--  
    二の森11:00〜11:25--鞍瀬の頭12:00-堂ヶ森13:15〜13:30--下山15:50==東予温泉
    入浴食事==東予港出港22:30〜〜15(月)南港着6:10


12(金) 乗船後短時間のミーティングをして就寝した。
        
13(土) 晴
東予港下船後、予約していたタクシーに乗り込み土小屋に向かった。
瓶ヶ森林道の紅葉は去年より遅く未だ色づいていなかった。白石ロッジに到着したら寒くて急いでロッジに駆け込んだ。屋内で朝食をさせてもらい、登山に不必要な荷物を預かってもらっての登山となった。ロッジ御主人はコースにおける注意点などが手書きされているプリントを示してアドバイスして下さった。
 丸滝小屋までは散策のような登り、丸滝小屋でも作業中の方に親切に教えていただき四国の方は暖かい。ロープの張ってある部分は夏にキレンゲショウマが咲く場所とのこと。この辺りは鉄の橋が架かっていて、やはり修行の山らしい行程であった。やがて城壁のような石垣が現れると、大峰宗道場のある手箱越に着いた。筒上山には後で登る事にして、私達は手箱山に向おうとするが、その登り口がハテナ? エアリア・地形図では判別せず、ロッジでいただいたプリント図を牧野さんと注視して登り口を確認する。コンパスの指示する方向とも一致したので進行した。アップダウンのない楽ちんコースと思いきや、それなりに気をつけて歩かなければならなかった。手箱山で昼食をとっていると地元の登山者が来て、高鳥さんが雑談のなかで推薦の山を聞いていた。挙がった山々は既に登攀していた。そのなかで行っていない「ウマスギゴケ」に興味を持つ。
 手箱越に戻っていよいよ鎖場筒上山、50mの鎖とガイドブックにはあったが実際にはその半分で鎖から離れて登山道を上ることができた。筒上山頂は笹原で南峰に三角点があった。一面の笹で分かりにくく、うっかりすると北峰のみ踏んで終わる事になるがそれでも大差なし。ここから尾根道を北に下る。これが悪路、しかしながら自然林が美しいところであった。南峰で一緒になった登山者によると、ここはアケボノツツジ・ヒカゲツツジ・シロヤシオと次々に咲き続くので楽しめるお勧めコースと言っていた。鞍部に出て15分行くと元の丸滝小屋に着き、ここから岩黒山へ登った。岩黒山頂からは周辺の山々が良く見渡せた。なかでも瓶ヶ森が秀峰だ。そのどっしりした安定感ある山容は何処から見ても何時見てもそれとわかり、そのうえ美しかった。
          
14(日) 晴のち曇
長時間の縦走になるのでヘッドランプをつけて出発した。明るくなった頃にベンチで朝食にした。登山道の紅葉を楽しみながら二の鎖小屋に着いた。ここから二の鎖・三の鎖と続くのだが、三の鎖は工事中につき禁止。鎖と天狗岳登頂をめざした牧野さんだが二の鎖は登れた。天狗岳には朝早く着いたので写真もゆっくり撮ることができた。瓶ヶ森林道の紅葉は未だでも、天狗岳では最盛期を過ぎかけていて1週間前なら山全体が燃えるように赤かったとのこと。弥山から5分程戻ると、二の森・面河渓方面の道標があった。左折してしばらく進むと、二の森と面河渓の分岐、ここからが待望の縦走コースとなった。
裏側から見える石鎚は切り立った姿が勇ましい。岩肌と赤橙の紅葉そして緑の笹原が織りなす景色に何度も何度も「綺麗なあ」感嘆の声!! 晴れているのに雨がパラパラ、いやアラレでした。1分間程氷の粒が落ちてきた。二の森は石鎚からも保井野・梅ヶ市からも目指す点のようで、狭い山頂にもかかわらず辿り着いた登山者が休憩をとった。私達も最も美しい眺望ポイントで惜しみなく寛いだ。保井野下山口にタクシーを予約してあるので余裕ができたのだ。おかげでガイドブックではトラバースになっている鞍瀬の頭にも登ることができた。五代の別れでは尾根を間違えず、堂ヶ森方向に右折してゆるやかな笹原を下った。反射板が目立つ堂ヶ森は遠くからでも捉えることができるのだが、見えていても着くには結構時間がかかり、最後の上りがキツカッタ。堂ヶ森より後は下りのみ「楽勝と思うのは早計」という教訓は前回の笹ヶ峰縦走でも経験済みのこと。今回も保井野と梅ヶ市の分岐点が事前調べで得ていた風景と異なるのだ。ネットの画面では木製の道標がすっくと立っていたのに、プラスチック製の道標が笹に埋まるようにある。あれこれ思案したが、よく見るとそのプラスチックの奥に木製の道標が笹に隠れるようにあるのが見えた。これによって間違いないことを確信し、笹をかき分けて進むと直ぐに山道らしい道になったので安心した。急下降し、やがてシャクナゲの大群生が終わった頃から緩やかな山道となった。ユキザサが真っ赤な実をつけていた。縦走稜線のいたるところでリンドウが美しく大きく開花していたのも印象深い。
下山後タクシーで市内に出て、東予温泉で入浴と夕食となった。フェリー出港までには時間がたっぷりあるので反省会もしていると、白石ロッジから携帯に着信アリに気づいた。電話をかけて見ると、ご主人が11時間に及ぶ縦走を案じてくれていた様子。又、このコースの縦走者は少ないのであろうか、登山道の状態も聞きたかったようだ、ということが分かった。
話を反省会に戻そう。参加人数が集まらず、やむなくフェリーに変更したのだが、出た意見は「フェリー利用だと寝られるので身体が休まる」と好評だった。フェリー往復料金も9350円と安い。今回は登山口移動がなく、且、5人(中型1台)という効率の良さで費用を抑えることができた。
 

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