• 鈴鹿西南の山『綿向山(1110m)』

    “普通例会”

  • 【日 時】

     2013年2月2日(土)

    【天 候】

     小雨後曇り

    【例会目的】

     ・冬の『綿向山』を登り、雪山を楽しむ。
     ・ブナ原生林の樹氷を楽しむ。

     【参加者】

     < CL>石田(忠),< SL>石田(千),田尻,谷川,村田,
        清水(若),松田,山中,馬場,     以上9名〈W= 8名,M= 1名〉 

    【コース】

     〔「東本願寺」前,午前 7時15分 集合〕
      ・東本願寺前(7;15)−<R1,名神高速>−竜王IC−<R477>−
       −表参道登山口P/400m(9;00-9;20)==ヒミズ小屋/450m(9;43)=
       =五合目/825m(11;20)==七合目/970m(11;47-55)=
       =『綿向山』山頂/1110m(12;30-45)==五合目(13;05-40)==ヒミズ小屋(15;45)=
       =表参道登山口P(16;00)−<R477>−−十二坊温泉/入浴(16;20-17;30)−<R477>−
       −竜王IC−−<名神高速,R1>−(18;20)京都〔解散〕

    【報告と感想】                                                   記/C.L石田(忠)
     <綿向山例会> 『綿向山』は滋賀県日野町、日野川源流に聳える信仰の山です。地元の人達は高度にちなんで11月10日を“綿向山の日”と制定して、非常に親しまれています。山頂からは鈴鹿の山の展望が楽しめ、冬場は樹氷が綺麗で多くの登山者が登る山です。
     今回の例会も山頂からの展望と、樹氷を楽しみたいと企画しました。ところが、生憎当日の夜半から午前中に気圧の谷が通過する影響で、午前中まで“弱雨”の予報です。天気もそんなに下らず雪でなく雨です。樹氷は望めず、冬場の雨は辛い山になりますので、参加予定の皆さんには行くか辞めるかは各々の判断に任せました。ところが山好きの右京の仲間は、ほぼ全員が雨覚悟で集合しました。
     <出発>東本願寺前を村田号と石田のボロオデッセイ号の2台で出発。小雨が降ったり止んだりの中、登山口の駐車場でカッパを着て準備を整えて出発。登山口には殆んど雪が無い。雨は止んだ中、ヒミズ小屋の前で橋を渡って登山道に取り付く。
     <登り>樹林帯の中の坦々としたツヅレ織りに付けられた登山道を進む。雪が全然ない道を一合目、二合目と進む。この辺りから登山道に雪が出てくるが圧雪されて凍っている。氷化した斜面は歩きにくく二合目半位でアイゼンを付ける。三合目で一旦林道に出て、登山道に入り直すと雪が増え待望の雪道だ。嬉しくなる。
     五合目には立派な小屋がある。ここからは七合目から伸びている尾根の横腹を行く道で、尾根側は自然林になって少し明るくなる。七合目の社の前で小休止。
     夏道は“ブナ林”を守るため尾根の右手を迂回するように付けられているが、冬は雪で守られているため尾根をそのまま直登する“冬ルート”が設定されている。今日の山の頑張り処だ。所どころ急斜面があるが、尾根のてっぺんは雪が少なくトレースも付いているので案外楽だ。
     <山頂>皆 元気でワッセワッセと登ると、竜王山への分岐を分けると程なく山頂に飛び出す。信仰の山らしく社と大きな鳥居がある。大きなケルンも建てられています。本来は目の前に鈴鹿の「鎌ヶ岳」が望めるのだが、今日はガスで全然見えません。いつもは多くの登山者で賑わっている山頂も、私たちと2人連れのパーティーだけだ。風もあって寒いので、五合目の小屋でゆっくり昼食を楽しむことにして、行動食を少し摂り。ケルンの前で記念写真を撮って早々に下山に向かう。
     <下り>下りは読図の講習会を受けて勉強中の谷川さんに先頭を行ってもらう。雪山の読図初デビューです。私は最後尾で写真係をする。初めは快調に進んでいたが、登りのパーティーと対向した小ピーク付近から下って行くと段々と雪が深くなる。登りでこんなに深い所は無かったなぁと思っていると、すかさずメンバーから「おかしい!方角が一寸振れているで」との声。皆で尾根の方向を確認してみると、大分と左に振っています。登った時のトレースも外してしまったようです。
     右手の方向に正しい尾根があるか偵察してもらったが見当たりません。先程の小ピークで下りだす方向を間違ったようです。早々に引き返して、正しい尾根に乗りなおします。「道を間違った」、「読図を失敗した」と反省されていましたが、「慣れない人が良くやるミスで、速やかにおかしいと気が付けばルートファインディングの内と考えれば良い。とにかくピーク状の所からの下り出しは、尾根の形状が明確に見えない所が多く、コンパスでより慎重に方向を決めて下る必要があります」と説明。それにしてもメンバーから「あれ、おかしいのと違う?」と声が上がるのは、パーティーの力が上っている証拠で嬉しかったです。“先頭について歩く”のでなく、各自が読図しながら歩く意識は上っているようです。
     あとは順調に進み、七合目も通過して五合目の小屋へ到着。雪道の下りは早いです。小屋に入って村田さんが用意してくれた“おうどん”を作り、ゆっくり昼食の摂り直しです。雪の山では暖かいものは嬉しいですね。休憩後も順調に進み、朝アイゼンを履いた場所でアイゼンを外して下り、午後4時に駐車場に付いて今日の山行を終えました。
     <振返り>心配された雨は大丈夫でしたが、お楽しみの樹氷は無く、展望も望めませんでしたが、雪道を歩けて楽しかったです。いつも賑やかな山もこの日は5,6パーティー程で、静かな『綿向山』を楽しめたのも良かったです。そして謙虚に雪山に取組もうという    人達のパーティーで、大した山ではありませんが心地よい山行ができました。感謝です。
     帰りは十二坊温泉“さらさの湯”でゆっくり、ホッコリ汗を流して帰りました。ここは綺麗なお風呂で、インターにも近くてお薦めです。 



    以上

     

    記/石田(忠)



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