• 余呉の山『賤ヶ岳』

    越前富士『日野山』

    “普通例会”

  • 【日 時】

     2013年2月9日(土)〜10日(日)

    【天 候】

     2/9;曇り,2/10;曇り

    【例会目的】

     ・余呉の山『賤ヶ岳』と越前『日野山』を登る。
     ・雪山に親しみ、雪山を楽しむ。

     【参加者】

     CL/石田(忠),SL,渉外/」石田(千),山行管理/西村(澄),医療/田尻,西岡,記録/谷川,気象/荒木,写真/市岡,大西,松田,記録/山中,会計/吉野,
                                       以上;計12名,

    【コース】

    〔集合;JR京都駅/琵琶湖線ホーム,午前7時45分〕
     ・〔2/9日〕「京都駅」(8;00)−<JR琵琶湖線,北陸線>−JR「余呉駅」(9;25-50)==江土登山口(9;55)==大岩山(10;40)==△269.7m(11;00)==ピーク349m==『賤ヶ岳』山頂/昼食,ワカン練習(12;00-13;10)==飯浦乗越/ラッセル練習(13;30-50)==(14;15)国民宿舎「余呉湖荘」   〔泊〕
    ・〔2/10日〕「余呉湖荘」(7;30)−<送迎バス>−JR「余呉駅」(7;50-8;16)−<JR北陸線>−JR「王子保駅」(9;27-35)−<タクシー>−日野登山口(9;40)==日野神社(9;55)==室堂/五合目(11;15)==比丘尼転がし(11;55)==『日野山』山頂/昼食(12;50-13;30)==室堂/五合目(14;10)==日野神社(15;15)−<タクシー>−JR「王子保駅」(16;00-10)−<JR北陸線,湖西線>−(18;47)JR「京都駅」   〔解散〕




       【報告と感想】                                                         記/C.L石田(忠)
    昨年、山崎さんが提案されて行った「ワカンで歩き廻る余呉湖周辺の山」が非常に楽しく、今シーズンも是非行きたいと思い企画しました。昨年と同じく“余呉湖荘”をベースにします。昨年は『呉枯の峰』と余呉湖の西側の山波を半周しましたが、今年は東側の山『大岩山』から『賤ヶ岳』を辿ります。そして翌日は一寸遠くになりますが、越前富士として親しまれる『日野山』を楽しもうという計画です。何れも雪の多い地域の山で、雪を堪能しようとの思いです。
    「もう雪山には行かない」と、ワカンなど雪山道具を会に寄贈された西岡さんも、「皆さんが例会で雪山を楽しんでおられるのを見て、私も又行きたくなった」と、参加打診されてきました。その意気や嬉しい!ことで、喜んでご一緒しました。ただ、体力面でしんどいかも知れず、何かの時は2班行動が出来るよう、無線機を2台用意し、澄子さん、荒木さんの了解もとりました。
    <一日目> 皆元気一杯、京都駅を出発し余呉駅に降り立つ。そそくさと準備を整え出発するが駅周辺は雪が無い。集落の裏の登山口から山道に入ると雪道だが、一般的なハイキングコースのため広い登山道が続いている。雪山という緊張感やスリルは望めないが、静かな山歩きが楽しめる。『大岩山』では中川清秀の墓も見学する。ここは太閤記の“七本槍”で有名な『賤ヶ岳』ですので、歴史に興味がある人は楽しいでしょう。349mのピークで休んでいると“山科山の会”のパーティーが追い抜いて行く。ここで方向を西に振って一登りすると山頂です。
    風も少なくゆっくりと昼食を楽しむ。西岡マスターの喫茶コーナーも開店して美味しいコーヒーを頂く。時間がタップリあるので、ここまで出番が無かったワカンを装着して、周辺の新雪の斜面で歩行練習をして楽しむ。
    下山も練習の意味でワカンを履いたまま下ります。雪は少なめですが、ルートを外れて新雪の斜面を下ると結構楽しめます。雪道の下りは早く、程なく飯浦乗越に着く。ここでも時間を取って、昨年行った『大平良山』方面への登り斜面でワカン歩行練習をしました。新雪の斜面は結構雪が深く楽しめました。
    2時前に切り上げて下ります。雪が少なくなってワカンを脱いで少し行くと、今日の宿舎“余呉湖荘”のまん前です。今日は風も無く暖かい様で、余呉湖も穏やかです。夜は、夕食前にこの辺の“語り部”さんが、この地方の昔話や賤ヶ岳の合戦話しがありました。日本に三つある“羽衣伝説”の一つがこの余呉湖に残るそうです。翌朝湖畔に立つ天女が羽衣を掛けたと言う柳の木も案内してもらいました。何かのんびりする山行です。



    <二日目> 送迎バスで余呉駅まで送ってもらい、北陸線を乗り継いで約1時間、王子保駅に降り立つ。途中で車窓に雪が降り出し今日のコンディションを心配するが駅に着いた時は止んでいる。予約のタクシーで日野神社へ。カッパ、スパッツを履き準備を整え出発する。12月に下見に来たコース経験者が4人いて心強い。
    初めは雪は少な目だが段々と深くなる。ただトレースがしっかりついているので雪が多い程歩き易い。今にも雪が降りそうな曇り空だが、何とか持っている。(千)が最近痛めている背中の痛みが出てきて元気がない以外は皆さん元気だ。西岡さんも頑張っています。
    ますます雪が多くなった道を進むと室堂の小屋に着く。この先で今日のコースの頑張り処“比丘尼転がし”の急坂が始まる。地形図でもコンターが混んでいる約250mの登りだ。ここで背中の痛みでついて行けなくなるかも知れない(千)と私の二人を分離してB班となる。本隊は澄子さん、荒木さんにCL,SLになってもらいA班として登頂を目指す。
    いよいよ夏道では鎖場となる急坂にかかる。雪があるとかえって登り易い。(千)の痛みもそんなに酷くならず、何とか本隊が見える範囲でついて歩いている。西岡さんはさすがにしんどそうで、登高スピードが落ちている。昔の学生パーティーよろしく、メンバー皆で「ファイト!ファイト!」とか「頑張れ!もう少しだ!」と檄を飛ばし、励ましながら登る様は感動モノでした。何とか時間切れ30分前の12時50分に山頂着。市岡さんが楽しみにしていた大きな鳥居が雪に埋まる姿は、約半分でした。山頂の奥の院の社にお参りして、寒いので早々に小屋に逃げ込みます。立派な小屋で、地元の人達と交流しながら摂る昼食も美味しいです。
    帰りの列車の都合もあるので、余りゆっくりも出来ずアイゼンを履いて準備をして下山に向かう。雪道の急坂の下りは楽で快適です。トットコトットコと下る。登りあんなにしんどかった道も30-40分でこなして室堂に着く。
    小休止のあと、先を急ぐ。沢を渡った先は雪が少なく石ころが顔を出して歩き難くなる。それでも何とかこなして進む。大堰堤を越すといよいよガラガラが多くなって歩き難い。短いが雪の混じった急坂があるのでアイゼンを履いたまま行くが疲れる。杉林に入ってやっとアイゼンから解放され、少し行くと日野神社に降り立つ。予定の@案の列車は見送り、A案の16;10発に決めてトイレに行き、雪山装備を外してこの日の山行を終えた。タクシーを呼んで王子保駅に向かう。途中で帰路の乾杯用のビールも仕入れて、準備万端で列車に乗り込む。ここからは敦賀、近江今津で乗り換え約2時間半の旅です。遠くに来たものです。山頂からの展望は望めませんでしたが、鬱陶しい空模様の中無事に山頂に立ち、思い切り雪山を楽しめて知らず知らずにテンションが上がって騒いでしまい、市岡さんから“注意!”を受ける。反省!です。
    昨日は短かったが静かな“雪の里山歩き”を楽しみました。今日は越前富士と言われるだけに急坂を持つ“雪タップリの人気の山”を楽しみました。2日間にわたり余り高くない山を歩き廻る、今年も楽しめました。西村さんには大分と物足りない山でしたが、快く参加いただき心強かったです。来年は何処に行きましょうかね? しばらく続けたい企画です。




    以上


     

    記/石田(忠)



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