• 雪山山行『湖北・乗鞍岳』

    “普通例会”

  • 【日 時】

     2013年3月23日(土)

    【天 候】

     晴れ

    【例会目的】

     ・敦賀と滋賀の県境の山『乗鞍岳』をピークハントし、雪山登山を楽しむ。
     ・雪山・冬山の登山技術の向上を図る。

     【参加者】

     CL/石田(忠),西村(澄),石田(千),米津,山中,吉野,  以上;計 6名,

    【コース】

     〔集合/東本願時前,7;15〕
      京都(7;15)−<R1,湖西道路,R161>−国境スキー場駐車場(9;00-9;10)=
       =リフト終点(9;30)==鉄塔(9;50)==P789(10;45)=
       =『乗鞍岳』山頂(11;50-12;37)==P789(13;30)==鉄塔(14;15)=
       =リフト終点(14;25)==スキー場駐車場(14;50-15;15)−<R161他>−
       −「白谷温泉」(15;40-16;45)−<R161,湖西道路,R367他>−(18;15)京都〔解散〕


    【報告と感想】                                CL石田 忠久
     『湖北・乗鞍岳』は滋賀、福井の県境に位置し、国道161号線添いにある国境スキー場の上部にある山です。高島市が力を入れて整備し設定した“中央分水嶺「高島トレイル」80q”の出発点の山でもあります。
     積雪が結構多い山域で、以前にはラッセル山行の例会を行っています。今回は天気も雪も落ち着く3月に、残雪の山を楽しみに行って来ました。
     大分と春めいた花曇りの中、京都を出発。湖西道路が北小松迄延びてスムースに走れる。先週で営業を終了して人気の無くなったスキー場の駐車場に車を止めて出発。今年雪山は初めての米津さんと私はじっくり登る班として、他の4人は西村(澄)さんがリーダーとなって2班体制で進む。
     夏コースと同じくスキー場のゲレンデを進む雪は殆ど消えている。真ん中のリフトのリフト終点の所から尾根に入る。お馴染みの「高島トレイル」の黄色いテープが見える。雪は大分と禿げて来ているが、登山道は抉れているので雪は詰まっている。先週に強い雨が降ったためか良く締っていて、ワカンを履かなくても登山靴でも余り潜らず歩ける。先週下見に歩いた時は、雪がもっと多くそれも腐ってズボズボでワカンを履かなくては歩けなかったのに、春先は1週間で大きく変わるものです。木が雪で押されてルートに倒れかかっていて、枝を避けたり乗り越したりと歩き難い。皆さん快調に進む。
     米津さんも着実に進む。登る程に樹林が大きくなり倒れる灌木も無くなり歩きやすくなる。650m付近の急斜面を乗り越すと背の高いブナやナラなどの林になり気持ちが良い林の中です。程なく789mのピークがある『乗鞍岳』から北北東に伸びる主稜線に立つ。ここに、もしも帰路に吹雪やガスにまかれた時に、降り口を確保するための赤布を付けました。
     ここからは南南西に大きく方向転換して主稜線の尾根歩きだ。ダダ広い小灌木の尾根を一旦750mの最低鞍部に降りると、正面に70-80m登りの斜面が広がる。半分は夏道が出ていてそれを利用して、最後だけ雪の急斜面をこなす。あとは高度差が殆ど無い尾根歩きとなる。左手はスキー場側に切れ落ちていて雪庇が出ている。大分クラックが出ていて危険なので歩き難いが灌木の中を進むと、コンクリートの小屋が立つ山頂に着く。地図では電波塔のあるピークに三角点があるので、「山頂は電波塔が立つもう一つ先ピークかな」と話していたが、“三角点”の小看板があり雪を掘ると三角点があった。(何故?)
     曇り空だが風も弱くのんびりできる陽気で、ゆっくりと昼食を楽しむ。コーヒーも沸かして話も弾みます。雪山といっても3月になると、冬山の厳しさが緩んで天候に恵まれると本当に楽しい“雪山ハイク”が楽しめます。私はこの時期の残雪の山行は大好きです。
     下りは来た道を下ります。気温も高く雪も緩んでいるのでアイゼン無しで下ります。ただ、2-3ヶ所の斜面は樹林もなくツルっとした斜面で、もしもスリップしたら大分流されそうなところがあります。皆さんに注意喚起すると同時に、先頭の澄子さんに大きなステップを切ってもらい、下で受けてもらう体制をとる。ストックでは止められないので心配したが、皆さん問題無くこなして下りました。
     789mのピークで主稜線から別れて北東に伸びる県境尾根を下ります。ここからしばらくは背の高いブナ林の中で気持ちが良い歩きです。一部斜面をトラバースする所もありますが、雪も緩んでいて楽しみながら歩けます。下る程に雪に押されて倒れている木々をこなすのに苦労します。送電線の鉄塔の立つ所で休憩します。楽しんだ雪道も殆ど終盤です。
     5-6分で尾根道も終わりスキー場のゲレンデ上部に降り立ちます。朝登ったゲレンデを、余韻を楽しみながら下って駐車場に降り立ち山行を終えました。
     「雪がもう少し多くあればより楽しかったのに」とか、「もっと雪があってワカンを楽しみたかったなぁ」とか贅沢なことを言っていますが、天候に恵まれ雪山ハイクを楽しめました。雪山に取組みたい人は、このような3月の残雪期の雪山歩きから入られるのがお薦めです。楽しいですよ。
     下山後は、マキノにある「白谷温泉」で汗を流して帰りました。ここは小さい温泉ですがリニューアルされて露天風呂もあって綺麗で良い所です。500円と安いのも魅力です。あとは、女性陣はお決まりの“女子会”へ。澄子さんのキナバル山行の土産話しなどで大いに盛り上ったようです。
     天気良く、山良く、楽しい仲間とのんびり雪山を歩けました。またこんな例会を行いたいです。皆さん如何ですか!

    以上

     

    記/石田(忠)



    inserted by FC2 system