屋久島 「宮之浦岳」  普通
【日 時】 2013/05/14〜17日
【天 候】  14日15日晴れ 16日雨 17日曇り      淀川小屋17.5度
【参加者】 女性6人
 

 

【コース】 14日 大阪空港(10:50出発〜屋久島空港12:05到着)〜屋久島空港(12:20)〜淀川登山口
    (13:20〜13:30)〜淀川小屋(14:30)
15日 淀川小屋3:30ー高盤岳展望所5:26ー花之江河)6:00ー投石平720ー安房岳8:45ー
   栗生岳9:30ー宮之浦岳10:25ー焼野三叉路)10:ー坊主岩12:30ー新高塚小屋13:30着
16日 新高塚小屋ー5:45高塚小屋7:55ーウイルソン株8:15ー仁王杉9:55ー三大杉10:05ー   
   白谷小屋辻峠-12:20白谷山荘13:40白谷雲水峡<610m>バス-民宿着

【報 告】
       
  5月14日(火曜日)
10年ほど前に屋久島に例会で計画された時には、参加出来なかったので、いつか是非行ってみたいと思っておりましたのでとても楽しみにして今回計画を立てました。9:20大阪空港に集合して、共同装備を分け、荷物を預け搭乗手続きを済ませロビーで出発まで過ごす。23番ゲートからプロペラ機に乗り込む。定刻に飛行機は飛び立ち一路屋久島に向けて・・・
良いお天気で、景色も十分に楽しめた。四国の山々、足摺岬、日南海岸、種子島等。屋久島に降り立つと日差しは強かったのですが、さわやかな風が吹いていた。空港から愛子岳が見えていた。ザックを受け取り空港売店に予約していたガスを受け取りジャンボタクシーに乗り込み淀川登山口まで行く。途中に鹿や猿に出会う。登山口で入山料(500円)を支払、身支度と整え出発。屋久島の森に足を踏み入れ精霊に包まれた感動を覚えた。巨木があちらこちらに有るのに驚き、木漏れ日に輝く苔等を愛で、せかせか歩くともったいないような思いに駆られ、ゆっくり歩き出す。淀川避難小屋に到着。一番乗りだったので好きな所にシュラフマットを敷き寝る用意。戸外でコーヒタイムゆっくりくつろぐ。18:00就寝。
            
2013年5月15日(水)5月15日(水)
昨日は早く寝たので全員目覚めはよい。真っ暗な山小屋の中、バタバタと支度して出発へ。杉の根っこが張りめぐっていて足元が悪い。ヘッドランプだけが頼りの中、リーダーの荒木さんはいろんな花を見つけている。杉の巨木などに感動しながら登ると辺りが、うっすらと白んできた。ちょうど高盤岳展望所にてこれ以上はないくらいの素晴らしい日の出に出会った。雨覚悟でやってきた屋久島でこんなよい天気にめぐり合えて元気百倍。暗いうちは見えなかったが石楠花があっちこっちにある。しかし、花芽が付いていない。今年は当たり年ではなかったかとがっかりする。花之江河から景色が変わり、湿原のしっとりした庭園が広がる。木道をたどりゆくと眺望が開け、屋久島の山々を眺め楽しむ。苦しいはずであるが随分景色に助けられ、尾根道を登る。黒味岳を越す頃、山が自分の持つイメージのかたちとは、違うことに気が付く。岩が山にちょこんと載りかかっている。山の緑と岩の白のコントラストが面白い。それがあっちこっち点在する。ひと登りしてようやく宮之浦岳山頂に立った。その頃山頂からの視界は悪くなった。一息ついて次の行程に急ぐ。少し下ると宮之浦岳が見えてきた。山頂のみに雲がかかっている。まわりの景色は360度いっせいに見える。見渡す限り山々、山である。そしてついに石楠花の花々が見え出した。まだ時期的には2週間ほど早いらしいがその頃の人出を想像するとよい日程で来れた。早咲きの花は可愛くわれわれを迎えてくれた。つぼみは赤みがかったピンクで咲くと白が勝つ。小ぶりで小粋な花である。二分、三分咲きなので花がしっかりしていて、色もきれいである。山のいたるところに群生で咲いているのは、実に絵になる景色である。永田岳は初めからコースには入っていない。この足取りでは入っていなくてよかったと思う。石楠花になぐさめられての下山ではあるが、早く坊主岩、出て来いと一生懸命に歩く。石楠花の草原から再び杉の森に変わっていく。いいかげん飽きた頃、新高塚小屋に着いた。淀川の小屋と同じ造り、高塚小屋が13日から建替え工事に入っていて使えないとの情報があり、いっぱいなら大変とこれでも一生懸命に歩いたのだが、早めの到着でよい場所を確保出来た。朝早くからの行程で疲れているために、「夕食を2時、3時に食べるのはどうよ」とは思ったが、さっさと食べて5時くらいには就寝にいたった。早く寝るため夜に2,3回位目が覚める。この日のねずみ達は騒がしく、うっかり出していた行動食に目をつけられた。慌ててシュラフの中に入れたが姿が見えないのは恐怖である。特に壁際がすごくて、我われパーティも一部ねずみ被害にあった。ねずみ恐るべしである。
  
5月16日(木)
 、早朝より小雨。ヘッドランプを点けて出発です。今日のコースは縄文杉、ウイルソン株などの屋久杉。映画の舞台ともなった苔むした独特の景色の白谷雲水峡です。「一週間に8日雨が降る」と」言われる屋久島ですが雨が降り、白い霧の中でこそいきいきと輝くコースです。しかし、早朝よりずっと降り続く雨の中、木の根、木の階段、木道がずっと続き一時も気が抜けません。大株歩道からのトロッコ道は歩きやすくは成るが雨に濡れたパックが肩に食い込み疲れも出てきて無言で進みます。そんな中、疲れを癒してくれたのはヤクシカ、サクサルです。人間を見ても逃げるでもなくもくもくと餌をを探しています。時
に鹿は小さく尻尾が白く可愛いです。屋久島に住む大型哺乳類はこの二種類のみでタヌキ、ウサギなどもいないそうです。山道で一匹の大きなカエルが私たちを見てゆっくり移動していきます。でも、ちょっとの高さが這い上れません。ストックで身体の下を支え逃がしてやりました。後で調べると「ヤクシマヒキガエル」のようです。本土のヒキガエルと比べると4〜5倍の大きさです。9時間半の山行をやっと終え1時間程待ってバスで民宿に移動です。快晴の宮之浦岳、雨の屋久杉、長時間重いパックを担いでの山行を無事終え喜びもひとしおです。風呂でさっぱりしトビウオのから揚げ、さしみ、煮物等沢山の御馳走にビールで乾杯!・・ア〜おいし・・・・・。
5月17日 
いよいよ最終日。5:30に目が覚め、昨日乾燥室に入れていたザック、登山靴などを取に行く。すっかり乾いていて気持ちが良い。パッキングをする。曇っていたが雨は降っていない。朝食を済ませ、近くの海岸を散歩する。バナナの花、ハイビスカス、ブーゲンビリア、見たことのない花等沢山の花が咲き乱れていた。海岸にはたくさんの漂流物が有り、ハングル文字で書かれたペットボトルが流れ着いていた。岩場で登り下りの練習をしたり、貝殻を拾ったり、観光はしなかったが有意義に過ごせたと思う。
10:30に民宿の車で空港まで送ってもらう。15分程で到着。荷物を預け搭乗手続きを済ませロビーで待つ。定刻より5分程遅れ飛び立ち大阪空港に到着。3泊4日のあわただしい山行でしたが、屋久島縦走を充分に楽しめた。事故も無く下山できたことに感謝いたします。

    

  


  

 

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