【報告と感想】 CL石田
忠久
今シーズン初めての“岩登りトレ「金毘羅」例会”です。7月に入れば、夏山前の“岩稜歩きトレ例会“が同じ金毘羅で行われますが、今回は岩登りの技術を基本的なことから練習しようと計画しました。一般の人からも参加希望があって、運営委員会の承認を得て参加してもらった人と会員6名の7名で行って来ました。
寂光院近くの駐車場に車を停め、道具を用意し、ザイル3本手分けして担いでもらって出発。江文神社上の広場で軽いミーティングとストレッチを行う。西山HCも今日は岩稜のトレーニングに来ていて、同じようにミーティングをしていた。ヘルメット,ハーネスを付けて出発。
まずは“ホワイトチムニー”に向かう。人気のゲレンデで空いているか心配していたが、誰もいない。早速に澄子さんに足慣しがてらに、チムニールートをリードで登ってトップロープをセットしてもらう。会員の皆さんはチムニールートを順次登ってもらう。ここは皆さん自信を持ってクリア。一般参加のAさんもエイト結びを練習したあとで、チムニールートに挑戦。身のこなしが良い方で問題無くクリアされた。皆さんもう一度登ってみたり、会員の二人はリードクライミングの練習をする。
その間にサラワリルートにもトップロープをセット。皆さんにチャレンジしてもらう。ここは皆さん苦労して中々クリアできません。核心部の所の両手の細かいホールドを挟みつけて、足を挙げるムーブが難しいようです。それでもそこに至る細かいスタンスにバランスで立ちあがる所も難しいのですが、そこは皆さんクリアされました。Aさんも同じ所までクリアされています。初めての岩登りでここまで登る人はそういません。バランスが良いのでしょうね。
続いて澄子さんにレイバックルートにロープをセットしてもらい、練習します。ここもルート名のとおり、レイバックというムーブをしないと中々登れません。皆さん久し振りの練習で苦労しています。
このあとはY懸の頭へ行って、今日の練習の仕上げとして経験者の3名の会員さんは、セカンドの確保を練習します。リードで登ったとして自己ビレイをとり、流動分散で支点を作り、そこでワンターンをとってセカンドをビレイする一連の流れを練習してもらいました。他のメンバーの2名に登ってもらってそれを確保します。今シーズン初めての練習例会ですので、システムを確認する意味で繰り返し練習しました。
続いて現場で良く使う下降技術の懸垂下降を練習しておきます。Aさんには、澄子さんから林の中の木を使って懸垂下降の姿勢と下る方法をみっちり説明したあと、実際にやってもらいました。これも問題無くスムースにこなされていました。凄いですね。
皆さん熱心で、「今日は残業か?」という程頑張って午後4時を大分過ぎて、やっと終了となりました。Y懸の頭の横の林で装備を外し、荷物を纏めて下山。アチコチの岩場で声が聞こえていた他パーティーも殆ど帰ったようで、ホワイトチムニーに1パーティーいただけでした。良く頑張りました。
久し振りの金毘羅例会は面白かったです。皆さんご苦労さまでした。澄子さんご指導ありがとうございました。次回は何処の岩を練習しましょかねぇ。
以上
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