夏山合宿A
  北アルプス/雲の平B隊   
 普通
【日 時】  2013年8月2日(金)
 
【参加者】 男性1名、女性3名
 

 

【コース】 8/2 折立 7:27〜 三角点9:25〜五光ベンチ11:26〜2220m 11:54〜太郎平小屋着12:37
8/3 太郎平小屋5:50〜太郎山6:01〜北ノ俣岳8:27〜中俣乗越10:15〜五郎の肩12:35〜
    黒部五郎岳12:54〜カール(13:48着14:33発)〜黒部五郎小屋 15:55 
8/4 黒部五郎小屋4:50〜 三俣山荘7:45〜鷲羽岳9:40〜ワリモ岳10:41〜ワリモ北分岐 
    11:05〜岩苔乗越11:19〜祖父岳12:40〜雲の平山荘14:19
8/5 雲の平山荘5:45〜三俣分岐6:59〜日本庭園7:18〜黒部源流8:30〜三俣山荘9:27  
   〜三俣蓮華岳11:30〜双六小屋 13:58
8/6 双六小屋5:35〜弓折岳分岐7:00〜鏡平小屋7:48〜イタドリ原9:25〜ワサビ平小屋
    12:01〜 新穂高温泉13:05   

8月1日 22:00京都を出発。一路折立登山口を目指す。
      
         雨の木道                      午後から晴れて来ました。
8月2日 4:00頃目が覚め外を見ると土砂降りの雨。バスの中で身支度を整えB班先頭で出発。
登山届は太郎平の小屋に提出との事。雨の中大勢の登山客で賑わっている。遭難碑の前を通りゆっくり歩き出す。雨の中展望もないので太郎坂をひたすら登る。2時間程で三角点(1,871m)天候が良ければ、薬師岳が見えるであろうと思いながら歩く。2011年8月11日〜8月15日に歩いた時の事が思い出される。雨は止んだが、展望なし。石畳の歩きにくい登山道をひたすら登って行く。赤い屋根の太郎平の小屋が見えて来た。やっと到着。沢山の登山客でごったがえしている。乾燥室に雨具等入れて、2階の部屋に案内される。お布団は2枚で3人仕方ないこれだけ大勢の登山客だから。ザックを整理して談話室でくつろぐ。美味しいコーヒを入れて頂きケーキを戴きのんびりと雑談に花が咲く。夕食を済ませ就寝。
8/3(土)晴れのち時々曇り 
 
        朝、5時出発前、                  今年は残雪が多いそうです。
天気も回復してA班と別れ太郎山に向かう。10分程で太郎山に到着。霧が発生。陽が射していて霧がキラキラと輝く。チングルマ、ハクサンイチゲ、コバイケイソウ、ヨツバシオガマなどのお花畑が広がりとても綺麗だ。展望も良く槍ヶ岳も見えている。今年は雪渓も多く残っていて黒部五郎岳に行くまでに大きな雪渓に1m程凍てた場所が有り、お尻を着け滑り後は慎重に歩いて行く。展望が良いので登山道が良く見える。神岡新道の分岐から北ノ俣岳、赤木岳、中俣乗越、アップダウンが続くがみんな元気に高度を稼いでいるが、暑さとの戦い。五郎の肩まで何度か休憩しながらゆっくり進むが、ガレ場の登山道は歩きにくい。何とか五郎の肩に到着。ザックをデポして黒部五郎岳に登る。10分程で山頂展望抜群。カールに下る登山道が見えている。なかなか厳しそう。景色を楽しんで体制を整え下山。カールに下る出だしが急なので、慎重に落石させないように進む。斜面にはコバイケイソウが群生していて見事である。いつもは余り綺麗な花とは思はないのだが、今回は格別。ようやくカールに下りる。雪渓の冷たい水で、顔を洗いすっきりした。小林さんのパーコレーターで入れたコーヒを頂く。

           黒部五郎岳のカール、雪と岩と緑のコントラストが絶景です。

至福の時で有る。余りくつろいだので、なかなか次の行動に移れなかったが、気合を入れ出発。アップダウンを繰り返し樹林帯を進むが、小屋までの長い道のりをぶーぶー言いながら歩く。小屋は一向に近づかない。次の角を曲がったら、そんなことばかり言いながら歩いていくと沢を渡り、木道が現れ小屋が見えて来た。やれやれ到着。匂っているシャツを洗濯。天日干し。今日は一人一枚のお布団で寝ることが出来た。夕食のてんぷらを戴き、乾燥室のストーブでシャツを乾かし就寝。 
 
      黒部五郎岳山頂                 これから降りて行く黒部五郎のカール。
 8/4(日)曇りのち雨 
朝食をお弁当にしてもらって出発の予定が、天気が余り良くないので小屋前でお弁当を頂き出発。小屋の裏から取りつくが、いきなりの急登。ウォーミングアップのつもりでゆっくり歩き出す。ゆっくりコースの道標が有るとそちらに吸い付かれるように進む。稜線まで上がると快適な登山道だが、ガスが掛かっていて展望は良くない。三俣蓮華岳は5日に登るのでスルーして巻道を行く。1時間20分程で三俣山荘に到着。小雨が降り出し、雨具をの上着を着け休憩。小屋前に可愛らしい小鳥のオブジェが飾って有った。
  暫く行くと雨が本降りに成り、這い松の中で雨具のズボンを履いて出発。まったく展望なし。ひたすら休憩なしで進む。雨も激しさをまし、おまけに突風に足をすくわれ何度かよろけながら鷲羽岳山頂に到着。その時驚く人に出会った。37歳男性,新穂高温泉から水晶岳まで行き又新穂高温泉まで一日で帰るとの事。日本で一番日帰り山行のしにくいコースでそうだ。写真だけ小林さんに撮ってもらって風のごとく去って行った。私たちも次のワリモ岳をめざし出発。展望が有ればきっと切れ落ちて怖いコースかもしれないが、幸い何も見えないのでひたすら進む。ワリモ山頂。何だかアッと言う間に到着。岩の間にワリモ岳の標識が立っていた。此処も風が強く通過。少し下った岩の間で休憩。祖父岳の分岐まで何にも記憶がなくひたすら下りて来たようである。展望が有れば綺麗な所だろうが、雨も降ったり止んだりで。大きなザックを幾つもデポしてどこに行かれたのだろう?水でも汲みにいかれたのだろうか?私たちは次の祖父岳に向けて出発。岩苔乗越を通過。高天原からの登山道が見える。かなりのロングコースのようだ。何人か登って来ている。祖父岳にはなかなか到着出来ない。ピークを 幾つも越え、途中休憩を挟んで気合を入れ直し挑戦。木のしっかりした階段を2回登りやっと到着。
            
                雲の平、スイス庭園かな?
山頂からは雲の平の赤い屋根が見えたが、これがまた長い、ガレ場を下り雪渓を歩き、木道を通りアップダウンを繰り返し、這い松の中を通り、又木道を歩き、スイス庭園を通り、やっと雲の平の小屋に到着。先着していたA隊に迎えられ感激でした。早速マスターの入れて下さったコーヒ‐を頂き一息つく。荷物を整理して談話室で、寛ぐ。13名にお布団12枚を頂き就寝。
 8/5(月)雨
 
                        三俣蓮華岳山頂
 今日も朝から雨。滑りやすい木道をゆっくり進む。昨日通ってきたのでコース中に木道がシーソーの様になっているところが有るところは、大体わかっていたので注意して行く。日本庭園を通り、お花畑が心和ませてくれる。アップダウンを繰り返し、黒部源流の急勾配の登山道を、落石させないようにゆっくり歩くが気が抜けない。ずいぶん下まで下りてきて危険度の少ないところで休憩。ここも又お花畑が、もう少し頑張れば黒部源流の渡渉が出てくる。水かさはさほど増えていないとの事で有ったが、いざ渡渉地点に差し掛かるとゴーゴーと音を立てて水が流れている。気合を入れて水の中に入る。ロープは張って有るもののしっかりつかまって渡るが、振り向くと後ろが来ていない。真中に止まってロープを引っ張っていると、早く渡れと指摘された。良かれと思って行ったことだったが結果的には、ヒヤリハットになってしまった。黒部源流碑の所で後続を待つ。雨がなかなか止まない、視界も悪いがお花畑には癒される。三俣山荘到着。2階のレストランでそれぞれ好きなものを注文。私は暖かいお饂飩を頂く。冷えた体には、とても有り難い。エスケープルートを行くようだったが、何度も渡渉が有り、稜線を行くのが危険度が少ないとの事で、始めのルートを行く。一時間程で三俣蓮華岳に到着。みんなで握手をして健闘をたたえ合う。集合写真を撮り下山。アップダウンの道のりをゆっくり進む。双六岳に登らずに小屋まで下るが、なかなか到着出来ない。いやになるぐらい長い。風も強くなり体温が奪われそうになる。お花畑に元気を貰いながら進むと、前方にぼんやりと赤い色の付いた靄が現れ、多分屋根の赤い色かなと思いながら進んでゆくと突然双六小屋が現れる。やっと到着。雨具を脱ぎハンガーにかけ雨具置き場に干す。寒い、体は冷えてがたがた震えている。早く着替えたい。部屋に案内され着替え。乾燥室に濡れた物を干しに行く。暫く乾燥室で体を温め少し落ち着いて談話室で寛ぐ。 16:30夕食19:00就寝。
  
      雨に煙るコバイケソウ、10年に一度のみごとな開花です。
8/6(火)雨のち曇り
 長かった山行も最終日。雨も上がり久しぶりに全員でストレッチを行う。集合写真撮影をして出発。テント場の横を通り、池を見ながら歩く。雨が降ってきた池に波紋が広がる。又雨か?8月3日だけお天気だったが、後は雨ばかり、最終日は晴れて欲しかったのに残念?とにかく歩かないと帰れない。気合を入れ進む。ゆっくり怪我の無いようにイタドリ原で、大休止。雨も止み気温も上がって暑く成って来たが、何時雨が降るかわからないので雨具は着たまま。暑い。秩父沢を渡る前に、雨具を脱ぎ、日焼け止めのクリームを塗る。しっかりした橋が有る秩父沢を渡り林道に出る。長い林道歩きの始まり。幾つもの滝が流れていた。花を愛でながら歩くので苦にはならないが長い。やっとわさび平に到着。小林さんからリンゴを一切れいただき元気が出る。さぁひと頑張り。タマガワホトトギスの群生に出会う。イワガラミが、クリスマスツリーの様に円錐形に伸びていた。道路を歩いているとどこかに風穴が有るのだろう。冷たい風が心地よい。バスが見えた長い山行も終わりだ。5日間の汗を流し疲れを癒す。雨にたたられた山行でしたが、いろいろ体験出来て楽しかったです。         

 

 



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