白山  がんばり
【日 時】 9月27日(木)〜29日(日)
【天 候】 27日(晴れ)、28日(晴れ)
【参加者】 男性1名、女性5名
 

 

【コース】 9/27(金)   京阪五条 20:40〜市ノ瀬ビジターセンター0:10 着
9/28(土)  ビジターセンター 6:20 発〜猿壁登山口6:53〜水場8:14〜チブリ尾根避難
小屋10:55着-11:20発〜別山分岐13:40〜別山山頂13:58着-14:01発〜
別山分岐14:15〜油坂の頭15:50〜南竜山荘テント場17:00着
9/29(日)  テント場7:40発〜南竜山荘8:00発〜トンビ岩9:28〜室堂センター10:00着−10:13発〜御前峰10:50〜室堂センター11:53着-12:30発〜甚之助避難小屋 13:30着-13:38発〜中飯場14:38〜別当出会15:25-バスー市ノ瀬ビジターセンター15:50着
   ―(途中・勝山にて治療を受ける)−京都22:00頃
  1.                                                                                                                                                         
    【報告と感想】
     白山は登山を始めて最初に泊まりがけで登ったAクラスの山で思いでが深い。今回は以前登った観光新道のコースを外しチブリ尾根から別山を経て室堂に入るコースでテント泊を選択した。白山をリクエストして戴いた馬場さんには思わぬコースを選択した事についてお詫びします。
    9月27日(金)
     午後20時40分京阪五条で京阪組を乗せて一路白山に向かう。名神・北陸と順調にこなし市ノ瀬ビジターセンターには深夜0時ころに到着。駐車場奥に車を止めて横にテントを張り仮眠。空は満天の星空。
    9月28日(土)
     午前5時、駐車場係のおじさんにたたき起こされて起床、テントをたたむ頃、次から次に車が到着、広い駐車場が満杯となる。さすが人気の白山石川、福井はもちろん京阪神や関東方面のナンバーが駐車場を支配した。朝食を済ませ6時20分市ノ瀬ビジターセンターを出発。猿壁登山口から鬱蒼と茂った木立の中を進むので陽射しが遮られ体温の上昇もあまり感じられない。然し、風を感じないので少し汗ばむ。水場を過ぎるとブナ林が表れたが気温も少しずつ上昇、久しぶりのテントの重さが方に感じて来た。ブナ林を抜けると植生が背の低いダケカンバやオオシラビソに変わりリブリ尾根避難小屋が近づくと笹ヤブとなって視界が広がり別山が眼前に広がる。計画当初、チブリ避難小屋まではさほど時間を掛けずに登れると考えていたが見通しが甘かった。眼前の別山へのルトは急峻を極め少し後悔しはじめた。御舎利山の頂上はハイマツが覆っていたが多くの山人に踏み荒らされ所々根が枯れて赤い土肌が見えて立ち入り禁止の立て札が立っている。やはりルートを踏み外すとそれは自然破壊に繋がる。今日の目的地の一つ別山へは片道10分足らずで分岐にザックをデポして山頂を踏む。360度の視界を期待したが東の方角から雲が湧き出て視界を妨げ一だけついて直ぐに今日の野営地・南竜山荘に向かう。チブリ尾根に這いあがるだけで力を使い果たしたのか南竜山荘への下りも足取りが重い。眼前に今度は白山・御前峰が大きくそびえてすそ野を広げている。長く続く尾根道を越えると最後の難関、油坂がまっていた。そこはジグザグに切られた坂道で赤い屋根の南竜山荘がそこに見えているのに一旦谷底まで下りそしてまた登り返して漸く南竜山荘受付の立て札が目に付いた、予定時間を大きく越えて午後17時着。陽射しはまだ明るいが気温はぐんと下がりダウンを着込んで懸命にテントを張る。設営後は買いだしたビールで乾杯、村田コック長の夕食に食とお酒が進みお腹を満たして早々に床に着く。


                   
                    油坂から白山を望む                            チブリ避難小屋に向けて尾根を歩く


9月29日(日)晴れ
 今朝も快晴、白山・御前峰が秋の気配を感じさせながら爽やかな風がススキを揺らしている。テントをたたんで南竜山荘の横からトンビ岩コースを登る。このコースは古くは信仰の道である美濃禅
定道の一部であるとエアリアに書かれている。室堂には最短のこーすである。途中、振り返ると遠くに別山が白山を見つめるように聳えていて長く感じられた油坂のジグザグの道が綺麗に描かれていた。周りは初秋を思わせるような気配が感じられた風景が続く。トンビ岩に着くと後は室堂までは一息で左手の山裾には弥陀ヶ原の木道が見え隠れしていた。室堂ビジターセンターには10時に着したが広場のテーブルには沢山の登山客がたむろして賑わいを見せていた。私たちはサブザックを背負って御前峰への石段を登る。頂上は人、人で溢れ返っていたが遥か北アルプスの剣、立山槍、大キレット、奥穂、西穂、中央アルプス・甲斐駒、仙丈、や八ヶ岳等のシルエットがハッキリと見えた。白山は3度目だがこれほどまでにアルプスが近くに感じられた事は無かった。時間の都合で剣ヶ峰は拝むだけで御前峰を下山。ビジターセンターで昼食を取り下山に掛かる。下山は今まで登りつめていた砂防新道を下る事にした。木道に整備された弥陀ヶ原は普段は色とりどりのお花畑だが今日は草紅葉が少し見える静かな広がりを見せていた。白山は暫くぶりだが此処まで手が入っているとは感心させられる程砂防新道が石畳で整備されていた。手が入り過ぎではと思うほど整備されていたことが強く印象に残った。自然を、山を大切にすることは必要だがそこまで人の手が入り過ぎると少し興ざめしてくるのではと。もう少し自然のままで道を残して欲しいと思った。中飯場まで降りてくると左手に甚之助谷の砂防ダムが幾重にも作られてて白山の治水が如何に困難を極めるものか思い知らされた。別当出合で満員のバスに乗り込み市ノ瀬に着いた頃は皆さんお疲れモード全開で「着いた〜」とホット一息。ザックを整理して麓の温泉で汗を流し始めた頃に一大事件が発生。おそれ多くも村田コック長の右腕に白山のダニが食い付き、何と腕にそのまま潜り込んでしまいました。帰り際、勝山に在る勝山社会保険病院に飛び込みダニを退治して戴いた(処置については疑問)。処置後、暫く様子を見て戴いたが発熱も無く特に問題となる後遺症も起こらなかったので一見落着と判断。まさか、白山でダニに噛まれえるとは。快晴に恵まれ最高の白山山行と思っていたが最後に変な落ちが付いてしまいましたが最高の天気に恵まれ最高のロケーションに巡り合えた白山は最高でした。

 

 



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