• 雪上訓練
    『寒風峠/マキノスキー場周辺』

    “トレーニング例会”

  • 【日 時】

     2014年2月8日(土)〜9日(日)

    【天 候】

     2/8日;晴れ時々雪,2/9日;曇り時々雪,雨

    【例会目的】

     ・ワカン,アイゼンワーク,滑落停止,等、雪上技術の練習を行う
     ・スタンディングアックスビレイなど確保技術の習得を図る。

     【参加者】

     会員;15名,一般;0名,   計15名(W=8名,M=7名)

    【コース】

    〔東本願寺前;午前7時30分集合〕
     2/8日 京都(7;30)-<R1号,R161号他>-(9;45)マキノ高原スキー場P
      ・10;00〜14;00;〔マキノスキー場〜寒風へのコースでワカン歩行練習〕
      ・14;15〜15;30;〔マキノスキー場上部で搬出訓練〕
      マキノ高原スキー場P(16;00)−<車>−(16;10)マキノ高原民宿 〔泊〕
     2/9日 宿舎(7;20)−<車>−(7;30)マキノ高原スキー場P
      ・8;00〜11;30;〔マキノスキー場ゲレンデ上部にて滑落停止,確保技術練習〕
      =マキノ高原スキー場P/温泉(11;45-13;30)-<R161号>-
      −道の駅「籐樹の里」(14;20)    〔解散〕

    •        

      【報告と感想】                                 CL/石田 忠久
       <今回の“雪上訓練例会”> この例会は雪山・冬山の技術を練習するトレーニング例会です。雪上歩行,アイゼン歩行,ワカンのラッセル,ピッケルストップ,雪上でのビレー(“スタンディングアックスビレー”),ビーコン探索等々、雪山・冬山技術を基礎から練習し、会員の雪山技術の向上を図る目的で企画しました。Sさんの協力を得て、実戦的な“ワカン歩行”や“スタンディングアックスビレイ”の練習も行うことにしました。久し振りの“雪上訓練例会”であることから、民宿に泊って2日間みっちり練習する計画です
       <出発> 事前の現地への問合せでは「マキノスキー場はほとんど雪が無い。ゲレンデに少し残っている程度」とのこと。実施すべきかどうか悩みましたが、「週末に雪になりそう」と言うことと、「練習するだけの雪が無ければ、国境スキー場から乗鞍岳へのルートに上ってやれば良い」と、考え、予定どおり実施しました。
       <一日目> 前夜来からの雪は都市部にも積もり、交通機関は混乱しています。幸い全員スムーズに集合場所に集まって、車2台で出発。湖西バイパスも雪道ですが、2台ともスタッドレス装着で問題無し。予定時間にマキノスキー場の駐車場に到着。
       時々雪が降る天候の中で出発準備。今日は丁度新雪が積もったあとなので、寒風へのルートでワカン歩行の練習をすることで出発。
       ゲレンデ最上部でワカン装着し、樹林の中の寒風へのルートを進む。先行者がいるのでラッセルはしんどくない。それでも皆で交替して先頭に立ってラッセル体験をする。新雪のあとだけに樹林は雪化粧して綺麗だ。天候は曇り空ながら、時々明るくなったり、暗くなって雪が舞ったりと不安定な状況です。風はかなり強く、上空はゴーゴーと聞こえる。このルートの斜面は風裏で楽だが、方向によっては風が回り込む斜面は、かなり強い風が回り込んで寒さが急増する。
       高度700m位の一寸したコルで先行パーティー(2名)が昼食を摂っている。私たちは挨拶をして前に出る。ここからは全くの新雪ラッセルです。ただルート上は一旦踏まれた上に新雪が降った状態で、膝位のラッセルで楽しめる。少し広い斜面で各々自由に新しいルート取りをしてラッセルを楽しむ。
       12時半、十分にラッセル歩行を楽しんだあと下山に向かう。途中、風の無い場所で昼食タイム。ラッセルで楽しんだあとの昼は殊のほか美味しいものです。雪道の下りは早い、早い。またたく間にスキー場の最上部に帰り着く。
       ここで、今日の後半メニュー、「搬出訓練」を行います。まず、Yさんの指導でビーコン捜索の練習をする。ビーコンを1台隠して埋めておき、1人ずつ順番に自分のビーコンで探索する練習です。最近はデジタルビーコンですので、慣れない人でも案外早く探索できます。
       続いて、怪我人を梱包して下の道まで引き降ろす訓練です。N村さんの指導のもと、連盟の搬出訓練に参加したMさんとYさんが、主体となって作業します。私が“犠牲”になって怪我人役です。ヤッサモッサしながらも梱包を終え、メインロープで確保しながら無事に引き降ろしを行いました。
      「梱包が緩かったため途中でグサグサになった」等々反省点はありますが、無事に引き降ろして『大成功!』です。こういうことは何回も練習するのが大事です。
       <宿舎> 練習を終え、マキノの民宿に泊まる。スキー場のすぐ下にあり非常に便利です。当初予約していた民宿で「急病人が出たため宿を変わって欲しい」と、紹介された宿でしたが、大きな民宿でゆっくり出来ました。
       <二日目> 朝起きると細かい雨が降ったり止んだりしているが、予定どおりスキー場に出発。今日はスキー場の最も上の出来るだけ急な斜面で、“ピッケルストップ(滑落停止”と、“スタンディングアックスビレイ”の練習を行う。斜面に上ると一部剥げたり、雪の薄い所もあるので、スコップで雪を運んでスロープ作りを行う。Nさんには、スタンディングアックスビレイを練習するために、自己ビレイ用の大きな雪玉を埋めてピッケルを埋められる土台を作ってもらい、準備を進めてもらう。
       早速に“ピッケルストップ”を皆で練習する。初めての人は中々格好にならないが、何回かするとキッチリ出来るようになる。やはり練習は大事である。
       続いて、Nさんの指導のもと、“スタンディングアックスビレイ”の練習を行う。キッチリ正しい姿勢で行うと楽に停められる。私も少し慣れてきた時、気を抜いてピッケルを踏む足が甘かったようで、ストップをかけるとピッケルが抜けてズッテンドウと転んだ。すかさず「はい、2人滑落!」と声がかかる。練習!練習!です。
       天気も回復基調で時々薄日も差す天候でしたが、昼前で一とおりの練習を終え、この日の練習を終了とした。ゲレンデ横で、Mさん用意の“うどん”で昼食を楽しみます。暖かい“うどん”は有り難いですね。
      以上で、今回の訓練・練習は終了しました。参加の皆さんご苦労さまでした。Nさんには、ご指導ありがとうございました。感謝!です。この例会は、参加の皆さんの意見をお聞きしながら、今後も継続していきたいと考えます。

                  
       

    以上


     

    記/石田(千)



    inserted by FC2 system