• 中国山地
    『比婆山(1264.4m)』

    “個人山行”

  • 【日 時】

     2014年6月20日(金)〜21日(土)

    【天 候】

     6/20;曇り,6/21;曇り

    【例会目的】

     ・今後、右京労山で例会山行を行うための下見山行。
     ・メンバーの膝の腰用の回復度合いを図る。

     【参加者】

     ・L;石田(忠),SL;石田(千),   計2名(W=1名,M=1名)

    【コース】

     ・<6/20>京都/宇治(6;25)−<名神,中国自動車道>−東条IC(10;04)−<R314,県道>−
      −広島県民の森P(10;50)==牛曳匹登山口(11;20)==「牛曳山(1444m)」(12;45)=
      =「伊良谷山(△1148.9m)」(13;05-18)==「毛無山(△1143.7m)」(14;05-22)=
      =出雲峠(14;55-15;10)==(15;45)県民の森公園センター 〔泊〕
     ・<6/21>県民の森公園センター(8;00)==出雲峠(8;45-50)=
      =「烏帽子山(△1225.1m)」(9;50-10;00)==「比婆山/御稜(1264m)」(10;30-45)=
      =越原峠(11;05)==「池の段(△1279.5m)」(11;45-12;00)==越原峠(12;25)=
      =県民の森公園センター(13;25-14;20)−<県道,R314>−東条IC(15;15)−
      −<中国自動車道,名神高速>−京都/宇治(18;25)


    •   
         ≪早速に“ササユリ”が迎えてくれる≫                ≪シラカバの純林が見えて来ました≫

      【報告と感想】                              CL/石田 忠久
       先日、久し振りに中国山地『比婆山』に行って来ました。この山は右京では、以前は毎年にように例会を行い、公開バスハイクでも行っています。遠い山ですが、“古事記の道”と名付けられるような神話や伝説が楽しめ、そして南限のブナ林の純林があったりして、自然が豊富に残された山です。会員の皆さんの希望があれば、また例会を行ってはどうかと考え、下見がてらに行って来ました。今回歩いたコースを紹介してみます。
       今回は、“広島県民の森公園センター”に宿泊し、ここをベースに歩いて来ました。京都からは名神,中国自動車道を走り、東条ICでおり、あと国道314号、県道を利用します。片道320q位あって、約4時間かかります。
       公園センターの駐車場に車を停め、1日目は「牛曳山(1140m)」〜「伊良谷山(1149m)」〜「毛無山(1144m)」を巡ります。8.6q,コースタイムでは約4時間のコースです。
        
       「牛曳山」への登山道を入るとすぐに、ササユリが迎えてくれました。あちらこちらで美しく花を咲かせています。思っていなかったササユリに会えてラッキーでした。そして間もなく白樺の純林が出て来ます。ここの景観も美しく楽しめます。
       コースは谷筋の道から尾根に変わり、緑一杯の自然林の中をなだらかな傾斜で続きます。道の両側はいろいろな花があってその時々で楽しめそうです。今の時期は“コアジサイ”が多く綺麗に花を咲かせています。そんなに美しい花と思っていませんでしたが、こんもりと盛り上った白や薄紫の花が多く咲いていると美しいものです。それと、2人とも詳しくないので名前が出ませんが“ヨメナ”に似た白い花が両側ビッシリと咲いていて、(千)曰く「白いヨメナロードや」と喜んでいます。
       花や新緑の林を楽しみながら歩くと、程なく「牛曳山」です。このピークは山頂らしい場所も、展望も無く通過します。ここから「伊良谷山」への尾根歩きです。背が低い樹林の中のなだらかな尾根道です、花は相変わらず“コアジサイ”が多くみられます。所どころ“ヨメナ?”も咲いています。

        
       ≪『伊良谷山』山頂にて≫   ≪両側に花がビッシリの登山道≫          ≪『毛無し山』山頂にて≫

       20分程で「伊良谷山」に着きます。ここは三角点もあり、草原の山頂で周囲の山の展望が楽しめます。「大山」も望めるはずですが、今日の梅雨空では見えません。私たちはここでお湯を沸かして昼食を楽しみました。
       次は「毛無山」へ向います。同じような尾根道を楽しみながら辿ります。今度は少しアップダウンがありますが、のんびり歩けます。45分程で「毛無山」です。公園センターから、正面に大きくなだらかな姿を見せている山です。ここからも展望が楽しめます。
       ここからは、公園センターへいろいろな下山路がありますが、今日は出雲峠経由で下ります。この下りは一寸した段差のある下りですが、そんなに大したことはありません。
       出雲峠をそのまま行けば、『比婆山』への縦走路です。今日はここから県民の森センターへ下ります。少し下ると道は巾も広がり、川沿いの道になります。30分で県民の森センターに無事下山しました。
        
       ≪“コアジサイ”が多い≫     ≪『池の段』を行く≫           ≪夜は宿舎の“美食会”で乾杯!≫

       2日目は、出雲峠〜「烏帽子山(1225m)」〜「比婆山(御稜)1264m」〜越原峠へ行き、ここから「池の段(1279m)」をピストンして、越原峠から県民の森センターへ下りました。
       「烏帽子山」への登りは少し傾斜も強くなりますが、ブナ混じりの美しい林の中の道で、楽しみながら登れます。非常に気持の良い尾根コースです。
       「烏帽子山」からは直ぐ近くに見える、この山域の盟主「比婆山(御稜)」に向かいます。同じような樹林の中の道です。この辺りのブナ林は非常に気持がよろしいです。「比婆山」山頂は、なだらかなピークで、古事記に出る「御稜」が祀られてあるところが山頂です。ここは三角点がありません。ここだけはヒバの木があったりして、少し薄暗い感じの山です。
      この山頂を中心とした稜線から西面の斜面一帯に、天然記念物に指定された“ブナの純林”が広がっています。今回は行きませんがこの林の中のルートを行くと、本当に素晴らしい景観が楽しめます。ブナの純林は綺麗で楽しいです。
       越原(オッパラ)峠へ一旦下り、「池の段」へ登ります。この山頂は、広い草原の山頂で非常に気持の良い山頂です。展望抜群で、「大山」からこの山域の山は全て見えます。ここで食べる昼食は最高ですね。
       ここから、目の前の「立烏帽子山」を経て、公園センターのすぐ上の「展望縁地」と呼ばれるピークから下る4.2qのコースがあります。私たちは、320qを走って京都へ帰る必要があり、越原峠から下りました。楽しく「烏帽子山「「比婆山」「池の段」の3ピークをクリアして、10.2qの山歩きを楽しみました。
         
       ≪『比婆山(御稜)』山頂に立つ≫                   ≪“比婆山御稜”の謂れ≫

       そして、今日1日中「テッペンカケタカ」「トウキョ トッキョキョキャキョク」「ホーホケキョ」「ホウーホウー」等々の鳥の鳴き声、「コツ・コツ・コツ」と木を叩く音が聞こえ、それは賑やかです。以前来た時は、公園センター主催で“朝の探鳥会”が行われていました。とにかく自然が多く残っているので、野鳥も多いようです。また、この山は「出来るだけ人工的な段差を作らないルート」にしているそうで、足に優しい山歩きができます。(千)のように、膝の故障のリハビリトレで歩くのは最適なコースです。
       以上、『比婆山(御稜)』を歩いて来ましたので、ご紹介します。
       
      ≪『池の段』山頂に立つ。展望抜群!≫      ≪“ブナの純林を行く。素晴らしい自然です≫
     

    記/石田(忠)



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