芦別岳 及び 美瑛岳〜
   オプタテシケ山縦走   
がんばり例会
【日 時】 2014.7.4(金)〜7.8(火)
【天 候】 5(土) 晴   6(日) 晴のち曇   7(月) 曇のち晴  8(火) 晴
【参加者】   男性 1名  女性  3名(うち1名は芦別岳のみ)
 

 

【コース】 4(金) 関空10:30 ✈ 千歳12:25 ===太陽の里「ふれあいの家」
5(土) 登山口5:30-----鶯谷7:45-----半面山9:05-----雲峰山10:05-----芦別岳
    11:05〜12:00-----雲峰山12:35-----半面山13:20-----鶯谷14:00-----
    登山口15:55 (新道コース往復) 「ふれあいの家」
6(日) ふれあいの家5:00===望岳台6:05〜6:40-----雲ノ平分岐7:50-----ポンピ沢  
    9:40-----美瑛岳分岐10:55-----美瑛岳12:45〜13:10-----美瑛富士分岐14:30-----     美瑛富士避難小屋15:15
7(月) 美瑛富士避難小屋5:00-----ベベツ岳6:20-----オプタテシケ山8:00〜8:40-----ベベツ    岳10:10-----美瑛富士避難小屋 11:27〜12:25-----天然庭園14:00-----美瑛富士登    山口15:50===望岳台===「民宿 きたぼし」
8(火) 「民宿 きたぼし」=== 千歳16:20 ✈ 関空18:30
4(金)
   ピーチは関空第2ターミナルから飛び立つ。第2ターミナルへは関空到着後更に8分程シャトルバスに乗車しなければならない、ということを時間に加えておかないと…慌てま す。千歳到着後レンタカーに乗りこみ一路太陽の里へ。
  「ふれあいの家」はシュラフ持込みシャワー付きで1泊1620円とありがたい。食堂で各自好みのメニューを注文して夕食をすませた後、なんだ かクラブ合宿のような雰囲気で就寝となる。
5(土) 晴
  北海道の7月の朝は4時前から明るい。昨日確認した登山口までの1kmを車で行く。登山口柵越しに見ると初端から登り樹林帯なので此処で朝食 をとり新道コースを出発する。緩やかな登りからやがて勾配がきつくなる頃からダケカンバとなり、屏風岩が右前方にそびえている。アイゼンを携 帯していても山頂近くの危険マーク雪渓について不安なので、地元の方と一緒になったおりアドバイスを受ける。トラバースではなく直登してから 右に曲がること、ということである。
  熊要注意の「熊の沼」過ぎてラストの登りと雪渓を見上げる。登りはいかにもきつそうだが、雪渓が想定していたよりショボイ? 立ちはだかるように見えた急登だが、ジグザグに進むのでそれほどでもない。雪渓横を過ぎて急坂岩場を登っていると、先頭から「着いたよ」の声 に拍子抜けする。あまりにも あっけなく到着!アイゼンを装着することもなく、岩場も危険ということもなく、でした。山頂は狭いが、私たちだけなのでKさんこだわりの珈 琲をいただく。旧道コース(沢沿い)を登ってこられた方が加わり、昨日旧道コースで事故死があったと話される。
 登りの時はこの樹林帯を早く抜けて稜線に出たいという気持ちがはやり、景色をあじわっていなかった。下山時はダケカンバの新緑が心地良い。 やがてダケカンバが白樺になって登山口に着いた。翌日からの行動食などを購入後ふれあいの家に戻り、夕食は鉄板焼きステーキなどをたらふくい ただいた。
6(日) 晴のち曇
 これから別行動のNさんと別れて望岳台に向けて車を進める。サイクリングレースがあるとのことで、望岳台近くになると早朝にもかかわらず警 備の方々が立ってい る。望岳台駐車場は既に多くの車が駐車していても、続々と登山者がやってくる。登山ポスト用の登山計画書を持参するも、ノート記帳するだけの 簡単な入山手続きだ。1時間ほどで十勝岳と美瑛岳の分岐になるが、美瑛の方に左折するのは少数派。私たちは左方向をとり雲ノ平から美瑛岳をめ ざす。雲ノ平からは富良野平野の広がりが見渡せて、遠くには大雪山系も見えるという素晴らしい眺望だ。
 事前の調べでは、これから雪渓通過がいくつかあるので慎重にという注意はあったが、アイゼン必携とはなっていなかった。雲ノ平から3度目の 雪渓、此処は雪が融けるとえぐられた函状の沢状態になって滑落注意地点だ。ここも雪渓は十分残っていて難なく通過できて肩透かしを食ったよう な感じ。今晩泊まる美瑛富士避難小屋はエアリアには水マークはあるものの当てにならないので、ポンピ沢で2日分の水を確保する。共同水は 1.5リットル、プラス各自が必要とする行動飲料水。ということで水だけで3.5リットルは各自担いでいたと思われる。ザックが最大重くなっ たこの時点から美瑛岳分岐まで枝をつかむような樹林帯の急登が続き、つらかった。
 美瑛岳分岐に出ると視界が開けて美瑛岳も見える。見えてもなかなか手が届かず、ゆっくり休みをとりながら登って行くと十勝岳方面の赤茶けた 砂漠のような光景が現れてくる。山頂到着直後に今まで見えていた十勝岳がかき消されてしまう。15分程待つが青空は回復せず、あきらめて下山 となる。美瑛富士分岐までゴロゴロ石の歩きにくい道をゆっくり下る。途中で美瑛富士が眼前にあらわれ、どっしりとした重量感ある姿だ。そして 今日最後の要注意個所の雪渓通過にさしかかる。ネット情報には大きな雪渓で注意しないと方向を見失うとある。コンパスをしっかり合わせて進 む。なるほど雪渓は延々と続くが、雪は柔らかくトレースもついているので難しくはない。やがて土の登山道に出て、その先にある分岐を左に取る こと数分で避難小屋に到着した。
  その後靄にすっぽり包まれて明日の天気が危ぶまれる。小屋は私たち3人と、あと単独登山者3人、20人規模の小屋なのでゆったりできる。最大 の問題はトイレがないということだ。夕食の献立はレトルトカレーにサラダとスープ。朝食のちらし寿司を寿司の素で作っておき就寝する。
7(月) 曇のち晴
 雨だったら山行をどうするか、決めかねて寝た。目を覚ますと外はガスに覆われているものの降水はゼロ。小屋にシュラフなどをデポしてオプタ テシケをめざして歩き始める。ナキウサギの鳴き声は聞こえても姿は見せず。ザックが軽いことと暑くないことで順調に登っていけた。石垣山は ピークを巻くので風も避けられる。この後は稜線を外すことなく、靄の中を黄色いペンキ印を見失わないようにケルンも見落とさないように、そし て地図を確認しながら進んだ。景色が楽しめないぶん花に目が注がれる。7月に咲き始めた花々は朝露に洗われて清々しい。
 靄の中をひたすら登って行くと、後方からカランカランと鐘の音、やがてその主の姿が分かるほどに近くなる。あれ〜、小屋で一緒だった方では ないか。確か一番早く小屋を出られていたはず。どうして? 伺うと、この天気でオプタテシケ山に行くかどうかを迷っていたとのこと。その埼玉の方も私たちも勇気を出してオプタテシケに向かったことは正解!! 徐々に青空が広がりだ して山頂からは大雪・トムラウシ・化雲岳などが見渡せるまでになった。とはいうものの雲の流れは速く、大雪は姿を現したかと思えば隠れたりで 不安定な天気。私たちは下山の時間を気にして早々に切りをあげるが、その方は立派なカメラで撮影に余念がなく、もう暫く山頂でねばってより良 いシャッターチャンスを狙っているようだ。
 朝はあんなにもしっとりと美しかった花々が強い陽光に負けるのか、下山時は心なしか精彩を欠いているように感じた。避難小屋で昼食とコー ヒーを頂いた後、小屋の掃除をする。いよいよ最終行程の3時間余りで怪我のないようにと、私たちは気を引き締める。雪渓(小屋から10分の雪 渓が水場)を3か所超え、天然公園でたっぷり休憩をとる。登山口に着いた時は無事山行を終えられたことで大きな一息をついた。タクシーで望岳 台に戻ってレンタカーに乗り換え、宿泊者は私たちだけという農家風民宿「きたぼし」に着く。
8(火) 晴
  翌朝、きたぼしのテラスから美瑛十勝を眺めながら、登ったなあ…“美瑛岳よ”
千歳空港でNさんと合流 〜北海道サヨウナラ〜 またね。
PS.
 例会山行にあたり、何か月も前からの事前調べ・問合せ・予約・確認・最終点検などの準備に費やされる。それは山行実施前にもかか わらず、それ らの作業で山行の半分は過ぎたも同然、そんな実感をおぼえます。準備の段階で気がかりな何個所、その不安は私を捉えます。それゆえ今回の山行 のように余りにもスムーズにいくと拍子抜けします。
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        <芦別岳山頂  4人の記念写真>                 <芦別岳のオダマキ>

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   <大雪を望む  雲の平より>

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     <美瑛富士をバックに・・・>                      <コケモモ>








 

 



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