個人山行報告
 東北 白神岳、森吉山
 普通
【日 時】 2015年9月12日(金・夜半)〜17日(水・深夜)
【天 候】 13日(土)晴れ、14日(日)曇りのち晴れ、15日(月)晴れ
16日(火)雨のち曇り、17日(水・深夜)東北より移動
【参加者】 男4名、女1名、計5名
 

 

【コース】 12日(金):21:00JR二条駅前出発 〜湖西道路〜北陸道敦賀IC
13日 (土):北陸道〜日本海東北道酒田みなとIC〜青森県・不老ふ死温泉 〜白神岳
       登山口
14日(日):03:00起床〜04:30登山口出発〜05:15二股分岐〜06:35蟶(マテ)山分岐
       〜08:30白神岳山頂09:00〜10:27蟶(マテ)山山頂〜11:50二股分岐〜
       12:20登山口 〜道の駅ふかうら〜青森県・みちのく温泉 〜秋田県道の駅
       はちもり
15日 (月):秋田県・道の駅はちもり 〜道の駅二ツ井〜道の駅やたて峠 〜森吉山登山口
16日 (火):06:00起床・ ―07:30移動 〜秋田県角館市 〜秘湯・岩倉温泉 〜由利本庄市
       〜山形県・日本海自動車道酒田みなとIC〜北陸道・新潟県〜富山県〜福井県〜
17日 (水)福井県敦賀IC〜湖西道路〜0:20京都市内


 
12日(金)〜13日(土) 22時京都二条駅前を横井車(走行距離20万km)に 五人が乗車一路、青森県白神岳目指して出発。途中越えから湖西道路に入り敦賀より北陸自動車道へ入る。福井県、富山県、新潟県と北陸道を深夜 の高速ドライブ。ハンドルを誰が持つかよりも早く寝た者勝ちの状態で朝方、山形県・日本海東北自動車道酒田みなとICを降りてひたすらR7号 を北上する。朝焼けの鳥海山を右手に仰ぎその雄大姿に一目ぼれ。今度はマイカーでこの道を走り、登ってみたいと誘惑にかられる。昼前に青森県 に入り白神岳登山口を通り過ぎて深浦町にある道の駅ふかうらに到着。今夜の買い出し。横井シェフご指示で分厚いマグロの切り身とサザエを買い 求め、個食用にサザエの混ぜご飯と行動食におにぎりと餡のしっかり詰まったおやきを買い求める。買い出しが終わると昼食を戴いて海辺の秘湯・ 不老ふ死に浸かる。荒磯が近くに来る湯に浸かるが兎にかく熱い。泉質は有馬の金線のように茶色く濁り(含炭酸・強食塩泉・中性高張性高温泉) しょっぱい。熱いのでサッと汗を流して白神岳登山口へ向かう。登山口には15時到着。早速テントを張って横井シェフに登場願う。今夜の献立は マグロの刺身とサザエのつぼ焼き、イカの詰めもの(イカの袋に何か詰め物が入ってました)。ビール、焼酎、氷は地元で調達。厚みのあるマグロ を口いっぱいに頬張り、磯の香一杯のサザエを戴き、冷たいビールを一気に流し込む。至福のひと時でした。まる一日車に揺られたせいかお酒の酔 いも回って18時にはテントに潜りこむ。

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                                                              不老ふ死温泉
                                   左側は混浴       右側は女性専用

14日(日) 早朝3時に起床。登山口の管理棟で朝食を取り4時30分ヘッドランプを付けて登山口を出発。久方ぶりの早朝の歩き。静かで気持 ちが良い。暗闇の中、ヘッドランプだけが道を照らしている。大木が星の光や月明かりを覆い隠し暗闇を演出している。歩く靴音だけが響く。ヘッ ドランプを右に左に降ると、それ合わせたように影が動く。まるで生き物が枝から枝へ飛び移っているようで幻覚に襲われた気分になりました。空 が白けて来たころ二股分岐に到着、ヘッドランプを終う。右手に二股コースへの林道が見えるが今は入山禁止となっている。ここから少し急登、ガ レた道を直登すると再び穏やかな登りに入る。目指すは蟶(マテ)山分岐である。虫偏に聖と書いてマテと読む、初めてお目にかかる字でした。こ こから山頂までは2時間の行程。鬱蒼としたブナ林の中、少しずつ勾配を上げて行く。途中幾つかのピークを乗り越えて行くのだが地図のピークが 何処にあるのか皆目見当が付かなかった。ブナ林が消えたあたりにからナナカマドの赤い実が初秋を匂わせる。十二湖分岐への最後の急登では草が 多い茂り、先頭を歩いていると草露が足元や小枝から肩にかかり露払いの役目を仰せつかった気分。傍らにリンドウの青い蕾がキュッと口を閉ざし て道標を作ってくれました。山頂には8時30分に到着。それまで薄曇りの空は到着間もなく雲が晴れ白神山地と日本海を映し出してくれた。世界 遺産・白神山地の境を少しだけ跨いできました。下りは今来た道を引き返し、蟶(マテ)山分岐を蟶(マテ)山へ上る。歩いて5分の所にある山頂 はブナ林に囲まれて眺望は得られない。一息ついて分岐に降りて急なガレ場を降りかえす。山道の最後の水場で皆さん白神岳名水を水筒に詰め込ん で一息入れる。二股分岐を過ぎ登山口には12時20分に下山。下山後、テントをたたんで今日の夜食用にまたまた道の駅ふかうらに向かう。今日 はマグロと牡蠣を予定していたが牡蠣がは売り切れとなり仕方なく新鮮マグロを買い求め途中お肉を買って次なるテント場・道の駅を目指した。今 日の汗を流すため不老ふ死の横にあるこれまた海辺のみちのく温泉に浸かる。ここも泉質は不老ふ死と同じで高温で赤く濁ったしょっぱい温泉。で も、露天は程よくぬるめで日本海を照らす光がまぶしいが、浜風に当たるお風呂は時間を忘れさせてくれた。しかし、ここで留まることはできない ので汗を流すと森吉山へ少しでも近づこうと車を走らせ秋田県・道の駅はちもりへ移動。はちもりには5時前に到着。道の駅終了を待って5時過ぎ からテントを張り今夜も横井シェフに登場いただく。マグロと程よく味付けされたお肉を毎度毎度口の中一杯にほり込んで今日も冷えたビールと焼 酎で乾杯!
明日は移動日だけに就寝は20時、アフターコーヒーを楽しみながらテントに潜る。
  
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                   白神山地を望む                                      ブナ林を下山

15日(月) 6時起床、道の駅での東屋で朝食を取り森吉山を目指す。車中では今日の温泉と夕食の献立に話題が集中。ナビゲーターが地図を片 手にお暗線探し。献立は比内地鶏を使った鳥鍋に決定。比内地方へ向かう途中での温泉を探し当て、一路朝風呂としゃれ込む。温泉は矢立て峠に位 置する道の駅・やだて。泉質は青森・不老ふ死と同じ赤く濁った金泉で少しだけしょっぱい。朝の10時ごろに入る温泉は格別。露天で国道を見下 ろしながら時間の経つのを忘れる。温泉の後は比内地鶏を買い求めるため山麓の町に降りる。十分な量を買うことが出来なかったが地鶏と鍋用食材 を買い求め森吉山へ向かう。途中、いなにわうどんを食す、美味しかった・・・・。森吉山登山口の駐車場には4時に到着。高度が少し高い事も あって肌寒く感じる。早速、車座にコンロを囲んで比内地鶏鍋が登場。横井シェフ自慢のサバイバルナイフがおもむろに地鶏を切り分け、鍋の中 へ。何でも有る袋から満載の調味料が現れ、調理用のお酒を入れて醤油?砂糖などで味付け、卵を溶いて熱々の取りを頬張る。もちろん冷えたビー ルが喉を潤す。この地鶏、中々の代物で、歯応え十分。噛めば噛むほど味が出る野性味あふれる鳥でした。誰もいない駐車場での宴会は4時に始ま り6時にはお開き。比内地鶏鍋でお腹いっぱい、サッサッとコンロを片付け、7時には就寝。ほろ酔い気分で、おやすみ・・・・・・
16日(火) 朝方2時過ぎにパラパラとテントを叩く雨音を聞く。ちょっとヤバいんじゃないのと思いながらまたうとうと。5時起床、テントの 外に出ると空は厚い雲に覆われて居るが朝方の雨は降っていない。何とかもって頂戴と。
シュラフをたたんで身支度を整えていた6時頃から雨が降りだし、出発を予定していた7時には本格的な雨に変わり、リーダーの判断で森吉山山行 は中止となる。残念無念・・・。ここにはいつ来ることが出来るのかぁ〜と思いを残して森吉山登山口を降りる。

 

 



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