がんばり例会 中央アルプス
       「越百山〜空木岳」
 普通
【日 時】 9月25日(木・夜半)〜28日(日)
【天 候】 26日(土)晴れ、27日(日)晴れ
【参加者】 女性5名、男性1名、計6名
 

 

【コース】 26日:登山口7:35----三合目8:30----七合目10:50----越百小屋12:55
27日:越百小屋5:40----越百山6:38----南越百山7:15----越百山7:45―--仙涯嶺9:32--
    --南駒ヶ岳手前・行動食11:00~11:20----南駒ヶ岳11:37----赤椰岳12:40----
    空木岳14:25----駒ヶ峰ヒュッテ14:35
28日:駒ヶ峰ヒュッテ5:33----空木岳5:43----木曽殿越7:30----七合目9:58----四合目
    12:24----登山口13:47


 
9月25日(木)
 台風一過、くもり空を眺めながら京都を出発。名神、中央道を乗り継いで中
津川ICを降りて一路19号線を北上、今日の仮眠先・大桑道の駅を目指す。
大桑道の駅にはAM1:00頃到着、早速女性人はテントを張って仮眠。手慣れ
たもんです。台風が過ぎて星空が見えていました。

 26日(金)
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              登山道入り口の渓谷                   越百小屋への道
5時30分起床、サッサと朝食を済ませて登山口駐車場に向かう。駐車場には既に数台の他府県ナンバーの車が止まっていた。登山口を出 て橋を 渡り渓谷に沿って右手の林道を登る。渓谷の水音だけ
が聞こえてくる静かな一時、この静寂が僕は一番好きです。渓谷に沿って歩くと三合目・福栃 平に着く
、ここから本格的な山道となる。遠見尾根と称する尾根をひたすら登る。秋の気配はこの辺りでは全く
感じられない。下のコル、上のコル を過ぎて七合目・御岳見晴台に着く。御岳と書かれているので
御嶽を想像して尾根の向こうまで目を凝らすがそれらしき山が見当たらない。御岳と はどこの山だろ
うと下種な考えを抱きながら登攀を続けた。七合目から25分のところで最後の水場に着いた。越百
小屋主人から「水は各自で持参 してください」と念を押されていたので皆さん要してきたペットなどに2
L程を確保する。水を加えた分だけザックが急に重たくなる。越百小屋近 くは高度2000mに当たり、
眼前に色鮮やかな紅葉が目に付く。初秋のアルプスと、紅葉にはまだ早いだろうと思っていたので感激・・・・。越 百小屋には13時に到着。有名人の越百小屋ご主人から小屋での手続きやしきたりを享
受頂き、荷物を解き、暫しビールで乾杯。小屋に入るときは 上下着替えること寝床は食堂の下三階
建ての1階部分。トイレは小屋の外。履物は小屋が用意した長靴。満点の星空の下、ぶかぶかの長
靴をはいて太陽光で逐電したライトに沿って歩く。個性豊かな小屋のご主人と趣のある素敵な小屋で
した。

 27日(土)
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       越百山から仙涯嶺を望む                 仙涯嶺をタラバース
今日は昨年、台風接近で果たせなかった越百山を目指す。小屋を出て1時間ほどで越百頂上に到着。遠くに北岳など南アルプスを望み山の合間から 富士山が頭を出していた。空は晴れ渡り尾根は赤や
黄色に染まった見事な紅葉が目に入る。僕にとっては今年一番のロケーション。ここで三好さん のリ
クエストで南越百山に向かう。人があまり入っていないのでトレースはハイマツや笹に覆われてヤブ漕
ぎ同様の山行になりました。静かな越百 山を後にして空木に向かう。北の尾根に鋭く天を指す頂きが
目に留まる。あれがこれから挑む仙涯嶺。小さな尾根のアップダウンを繰り返し岩交じりの主稜線を
北上。仙涯嶺の前後に鎖場に出会う。仙涯嶺を登り詰めると徐々にガスが湧き出す。目線 を北に向
けると一際背が高い南駒ヶ岳が待ち構えている。花崗岩で覆われていて足場もザレ場。今日一番の
難所となる。幾度となく休みを取り何とか山頂に到着したが辺りはガスで視界が悪い。かすかに空木
岳の肩が見える程度で越百山で見えた周囲 の山は全くその気配を感じさせない。空木岳もまた花崗
岩に覆われた山だけに足場は依然としてザレ場。足を滑らせながら空木には14時30分に 到着。こ
のころには御嶽が噴火していたが周囲が見渡せないので頂上似る誰もその事には気づいていなかった。頂上で一休みして今日の宿、駒ヶ峰ヒュッテ に向かう。15時前であれば余裕で宿泊手 続きが取
れると踏んでいたが週末、絶好の山行日よりと重なりヒュッテは既に超満員。私達6人組は二手に分
かれて何とか寝場所を確保。後から後 から寝場所を求めてくる人が絶えず、とうとう入口土間に段ボ
ールを敷いて寝る人がいた。評判のヒュッテなので多少は混むかなぁと思っていたが想像以上の宿泊
客に驚き。

28日(日)
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      空木岳への稜線の紅葉                木曽殿山荘へ向けて下山
最終日。昨年は台風接近で撤退を余儀なくされた空木岳を越えて帰路に着く。
まだうす暗い早朝にヒュッテをでて空木岳には空が白けて来た6時前に登頂。小屋で話題となった御嶽が噴煙を東の空に向けてなびかせていた。山 頂付近は花崗岩の隙間を通るような道が通っているの
で木曽殿山荘から上がってきた人たちとすれ違うのに時間がかかる。以前、空木には木曽殿山荘から
登って険しい印象が残っていたが下りになっ たことからかも知れないが険しい印象が薄れた。木曽殿
山荘に到着してベンチで一休みしようと思っていたら山荘のご主人から使用を断られた。 ちょっとプン
プンの気分になりました。木曽殿山荘からは昨年一度通った道なので、昨年を思い出しながら山道を
降りた。しかし、一 年前の記憶は既にいい加減になっていて記憶と現実は全く違ってました。われなが
ら認知症の領域に入ってますね・・・・。山道から林道に降りた 後、子熊に遭遇と言うか数十m前を通り過ぎた。「あっ、熊・・・・」と誰かが叫んだので目線を前に移すと林道をさっと駆け抜けて山に逃げ込ん
 でいきました。母クマが居ないかしばし警戒。熊に遭遇したのは初めての経験。熊に出会うハプニングは有りましたが林道歩きは長 かっ た・・・・。車をデポした登山口の駐車場には車が満杯。荷物を解き
汗を流しに温泉へ直行。その後、肉食系の皆さんと一緒にステーキにかりつき ひたすら京都に向かっ
て帰りました。

 

 



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