1月の“右京の集い”報告
 普通
【日 時】 1月29日(木) Pm7:00〜9:00
【天 候】
【参加者】 女性9名、男性2名、計11名
 

 

【コース】

【報 告】;                                         「事務局」
私たち右京労山では年間90回に及ぶ例会山行を展開し、多くの会員が登山・ハイキングを楽しんでいます。そして、幸いにも50年の活動の中 で、会の例会山行での死亡事故は1件も起こしていないという歴史を持っています。一方、今の登山界では遭難事故・登山事故が多発し、それも 年々増加傾向にあります。労山での重大事故も多く発生し、全国連盟から「非常事態宣言」が出され、事故防止への取り組み強化が強く要請されて います。私たちの会も軽度の怪我や、事故には至らなかったが“ヒヤリ・ハット事例”は時々発生しています。私たちの山行活動を行う上におい て、「安全登山の追求」,「登山事故防止」の取組みを活動の基本と考えています。私たちが今行っている「安全登山への取組み」、「安全登山の 仕組み」は、会員皆が共有し、常に確認していく必要があります。今月の“右京の山の集い”で、今現在の“右京労山の安全登山の仕組み”を、皆 で考え確認を行いました。話合った内容を項目だけになりますが、以下に報告します。

右京労山の登山活動
右京労山は、規約に「労山の六つの合言葉を中心的な目的として活動を進める」と規定して、登山者の先頭に立って「正しい登山文化」の普及と推 進を行っています。故に「登山の安全」「安全登山思想」は会の根本であり、活動の原点と位置付ています。
登山はスポーツ
・登山はスポーツです。スポーツは安全が確保されている中で行い、楽しむもの。
・スポーツとしての登山は「より高く、より困難に」を合言葉に登山技術の向上を目指す。
登山を科学としてとらえる
・「安全登山思想」とは、如何に遭難事故を起こさないか追求する理念と、技術論・組織論を集約するもの。登山は「安全に登り、確実に下りてく ることを科学するスポーツ」
登山事故防止への取組み
・事故は色々な原因で発生する。各々の事故原因を明確に分析して対策を立てる。
・事故は、登山者自身の技術、体力に起因するものと、パーティーの判断ミス、パーティーの力量不足等、組織に起因する事故があり、両面か らのアプローチが必要。
組織登山と単独登山
・単独登山の魅力とリスク
・組織登山の優位性
パーティーの構成と目的
・同じ目的、目標を持った登山者でパーティーを組織。「自立した登山者」で構成する。
・私たちは「連れていく山行」 「連れて行ってもらう山行」は行わない。
リーダーの役目と責任
・リーダーはパーティーを組織し、機能させて山行の目的を達成する迄一切を統括する。
・任務は、山行中の意思決定を行い、山行の目的を遂げて全員を無事に下山させる。
リーダーシップの発揮とその阻害要因
・リーダーがリーダーシップを発揮する上では、いろいろな阻害要因や圧力があるが、安全確保を最優先に判断する
メンバーシップ
・メンバーはパーティーの一員として与えられた役割を果たし、リーダーに協力する
チームワーク
・チームワークはお互いの信頼関係から生まれる。精神は「One For All,All For One」
ヒューマンエラー
・人間はどうしてもヒューマンエラーを起こす。計画段階から色々なケースやリスクを想定してメンバーが共有して、パーティー(組織)とし てお互いのヒューマンエラーを防止する。
登山計画
・登山計画書は登山の始まりであり、安全に目的の山行を行うための第一歩。
・登山計画書の目的と、計画の立て方、計画書に記載する必要項目。
登山活動の実行
パーティーの分割
・「パーティーの分割は遭難の始まり」と言われます。但し、右京の例会ではパーティー全員の安全が確保できることを条件に、分割を行うこ ともある。その時の考えと注意事項。
プラン・ドウ・チェック
・山行終了後はその山行を振り返り総括し、出てきた問題点を次の山行に反映させる
・山行の報告と総括内容は、会員が共有できるように機関誌に山行報告として発表。
「個人山行」について
・個人で行く山行に於いても、上記の安全登山への手法を用いて山行する必要。
・会員が「個人山行」を行う場合は、会に対して「山行計画書」「個人山行届」を提出。

 

 



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