燕岳雪山テント泊
 普通
【日 時】 3月4日(水・夜半)〜7日(土)
【天 候】 5日・晴れ、6日・晴れのち曇り、7日・雪のち雨
【参加者】 女性2名、男性1名、計3名
 

 

【コース】 4日(水)21:30四条大宮出発〜名神・中央道・長野道〜2:30梓SA(仮眠)

5日(木) 6:00起床・出発7:30〜7:50穂高総合支所職員駐車場・タクシー乗車8:00〜
      8:30宮城ゲート8:40‐11:40第一トンネル・昼食12:00‐15:10有明荘‐中房温泉
      手前川沿い駐車場・テント設営‐19:00就寝

6日(金) 4:00起床・テント撤収・出発6:40‐7:05中房温泉登山口‐10:40第一ベンチ‐
     11:30標高1770m昼食12:00‐13:00第二ベンチ付近・撤退‐13:30第一ベンチ‐
     15:00中房温泉登山口‐15:15川沿い駐車場・テント設営‐19:00就寝

7日(土) 6:00起床・出発7:00‐8:30信濃坂峠通過‐9:30観音峠下休憩‐10:30一ノ瀬
      第4発電所・休憩‐11:40宮城ゲート着‐12:00タ クシー乗車‐12:20穂高支所
      駐車場〜長野道・中央道・名神〜20:00京都着
      

【報 告】
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       春まだ醒めやらぬゲート              ひたすら夏道をラッセル
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      来る日も来る日もラッセル            雪に埋もれた第一ベンチ標識     
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      一息ついたテント場                   ふみあとの無い林道
4日(水)夜半京都を出発。名神、中央道と順調に距離を稼ぎ深夜2時30分、梓SAに到着。シュラフを取り出し仮眠を取る。
5日(木)6時起床。暖かい朝食をSAで頂き、穂高駅周辺の駐車場に向かう。駐車場は事前に穂高支所に連絡入れて林道などの情報を入手した 際、無料で駐車できることを確認した。駐車場からタクシーに乗り換え、宮城ゲートまで乗車。春めいた暖かい季節に代わっているがゲートは頑丈 に施錠されていた。ゲートからしばらく先は雪も解けてコンクリートむき出しの林道を進が、徐々に林道は雪に埋もれきたがダム管理のためかわだ ちがしっかりと残り片方の轍を思い思いに歩く。林道は下ることなく行けども行けども登りこう配で第一トンネルを抜けたところで昼食を取る。こ こまで来ると、轍も消えて微かに残るふみあとを探して一歩一歩ラッセルを余儀なくされ重いように先に進めない。観音峠、信濃坂と急な登り坂に 力を取られ、中房温泉手前の有明荘に15時過ぎに到着。ゲートからここまで6時間半を費やして疲労困憊。気温もどんどん下がってきたため中房 登山口付近でのテント設営をあきらめ有明荘を過ぎた川沿いの駐車場で第一に目のテントを設営する。幸い、川沿いで水を汲むだけで雪を解かす手 間が省け平地でもあり設営場所には最適でした。軽量化を目的としたので食事は全て個食。林道は想像以上に長く辛い歩きでした。
 6日(金)今日は本チャンの合戦尾根へのアタック日。小さな峠を越えて登山口に着く。夏道の登山口を確認して登り始めるとジグザグ道が雪に 覆われてルートが消える。ブログで読んでいたがこんなに早く道が消えるとは想像していなかった。印の赤布やテープは全く目につかないため、 ルートが消えた壁の手前で立ち往生。壁の左手に木の根を掴みながら足元も不安定なためアイゼンも付けずつま先をけり込んで這い上がる。10m ほど登ったところでとらばーし気味に右手の窪みに上がり込んで一息付けて付近を見渡すと夏道のルートを再発見。当然そのルートもトレースは無 く夏道といえどもラッセルが待っていた。と言うよりも登っていくのはラッセルしか方法が無かった。そのため体力が見る見る間に消耗。3人で交 代のラッセルは長続きせずすすむ距離も短く、距離も高度も全く稼ぐことが出来ない。7時に登山口に取付き第一ベンチについたのが10時40 分。夏道では第二ベンチまでが1時間30分の距離が4時間近くかけてもまだ目標地点に到着できずでした。夏道も少し進むと雪の下に隠れGPS と地図を片手にルートを探りそしてラッセルを再開、その繰り返し。昼食もそこそこにして先に進めようと懸命にもがくが第二ベンチも見つけるこ とが出来ず今日の目標地点の合戦小屋は到底到達できないと、第三ベンチすら困難と判断して軟弱ながら第二ベンチ付近で撤退と決意する。周辺の 尾根や台地は綿雪を被せたような足跡ひとつ付いていない綺麗な雪景色でしたが私たちには無上の雪景色でした。第二ベンチ付近からの下りは私た ちがつけたトレース辿って降りたことからあっという間に登山口に到着。トレースが有ると無いとの差をまざまざと感じた。二日目のテントは初日 に張った川沿いの平地に戻り、隅に戻した石をまた担ぎ上げてテントを張り、全員、意気消沈のなかシュラフに潜り込む。
 7日(土)6時起床。昨夜のうちに初日に世話になったタクシー運転手さんに連絡をとり大凡のゲート到着時刻を告げていたのでその時間を目標 に下山に掛る。今朝は小雪舞う中、テントを片付けてトレースの着いた林道をひたすら下る。初日もそうであったが今日もサルの群れに遭遇。目線 を合わすことなく横をすり抜けてもお猿さんがすこしよけるように離れていく。人を見ても格別驚く様子はない。観音峠の登りではひたすら下を向 いて歩いていたので気が付かなかった祠が目に留まり安全登山を祈願して一礼。早々にその場を離れる。一ノ瀬第四発電所まで降りてくると頭上の 粉雪も消え、振り返ると山腹から上はガスに覆われていた。林道も雪がドンドン解けて歩くスピードも加速がついてゲートには予定より30分ほど 早く着き、装備を片付けながらタクシーを待つ。穂高までのタクシー車中で昼食のお蕎麦屋さんをチェック。穂高駅近くの蕎麦屋で空腹を満たす。 中房温泉付近はガスに覆われて降りてきた安堵感と目標ん半ばも踏むことが出来なかった残念な気持ちが入交、複雑な心境の中、帰路につく。いい 経験をしたが後ろ髪が惹かれる山行でした。

 

 



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