高島トレイル @            『愛知越〜  乗鞍岳〜芦原岳〜黒河峠』 普通例会
【日 時】 2015年4月26日(日曜日)
【天 候】   晴れ
【参加者】   女性 18名  男性 6名    計 24名 
 

 

【コース】 ・<A班>京都(7;15)-<マイク ロバス/R1,R161>-国境スキー場「愛発越」/390m (9;00-13)=
=スキー場終点(9;40)==北尾根/789m(10;25)==『乗鞍岳/865.2m』(11;25)=
=第二電波塔/昼食(11;35-12;30)==「芦原岳/840m」(13;40)=
=「猿ヶ馬場/651.7m」(14;40)==黒河峠/570m(15;30)=
=林道ゲート(16;00)-<マイクロバス/林道,R161,R1>-(17;50)京都〔解散〕
【目的】
・中央分水嶺“高島トレイル”の山脈縦走を楽しむ。
・「右京労山・山登り講座」の実技山行として、登山技術と体力の向上を図る。
 いよいよ“右京労山の山登 り講座”の実技山行で取り組む『中央分水嶺・高島トレイル』の山行がスタートです。同時に、純粋に“高島トレイル”を楽しむ、又山登り講座の サポートとして、右京労山の例会としての山行も行います。
 この『中央分水嶺・高島トレイル』は、マキノの愛発越(あらちごえ)から今津の山脈を経て、朽木の三国岳へ至る80qに及ぶ山道です。日本 列島の日本海側と太平洋側を区切る中央分水嶺の中央部にあって、東西南北の気候や植生を合わせ持つ、類い稀なエリアです。今回は全80qの コースを10分割して、10回シリーズで取り組みます。このため、各回の山行はトレイル縦走と同時に、トレイル縦走路への「登り」と「下 り」が付加されますので、コースによっては長くてハードな所があります。このシリーズを歩き切ると、登山技術や体力は間違いなく向上でき ると考えています。
 スタートの第1回は、国境スキー場前の愛 発越から、「乗鞍岳」、「芦原岳」に登って黒 河峠までのコースを歩きます。国境スキー場の駐車場に降り立つと、非常に賑やかです。何か、「自動車好きの人達が自慢の車 を持ち寄ってのイベント」があるそうです。私たちはそれをよそ目に準備を整え、班毎に出発します。24名と大所帯のため3班に分かれて行動 します。
 まずは、スキー場のゲレンデを登ります。ゲレンデの登りは結構な登りが続き、樹木が無く単調で辛いものですが、今日は机上学習で説 明した「バテない登り方は“はじめチョロチョロ中パッパ”」で、ゆっくり登ります。ゲレンデ上部から右側の尾根道に入ります。樹林 のある登山道に入ると何かホッとします。
 この日は、山を楽しむと同時に「地形を見ながら行きましょう」ということで、地図を片手に歩きます。ポツポツ山野草が見られ、お互い教 えあって楽しみます。支尾根の上部にかかるとブナ林が出てきます。丁度新芽、若葉の時期で綺麗です。楽しみながら歩いていると程なく、主稜 線との合流点「乗鞍岳・北尾根」に到着です。ここでイワウチワなどの花と良く開けた展望を楽しみながら休憩です。
 ここから主稜線に乗って、『乗鞍岳』に向かいます。以前に雪山ラッセル山行でここを歩いたのを思い出されます。その時は、低い樹林は全て雪 の下で、楽しい尾根歩きをしました。今日は、気持ちの良い初夏の風に吹かれ、展望を楽しみながらの登りです。コルからの登りは一寸しんどいで すが、皆さん楽にこなして山頂着です。
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                           <まずは「乗鞍岳」のピークをゲット>
 『乗鞍岳』山頂は狭く、その上コンクリートの建物が建っていて、余り魅力的な山頂ではありません。写真を撮って、休憩は少しにして次に向い ます。大きな電波塔が3つ建っています。2番目の所が琵琶湖の展望も良く、芝生の上でゆっくり昼食を摂ります。コーヒーを沸し、皆さんからの おやつも出てゆっくりします。Kさんからデザートのパイナップルも出て、楽しい昼食タイムでした。
 
 昼食後は「芦原岳」に向かいます。この間はブナ林もあり、樹林帯の中の尾根歩きで楽しい道です。途中で、登山道の上に思わぬ雪が残ってい て、名残の雪を踏みながら進みます。コルを越えて樹林の中を一登りすると、大きく開けた鉄塔に出ます。
 ルートはここで右に折れて少し行ったところに「芦原岳」への分岐があります。先行のC班は、鉄塔から直進して「芦原岳」に向かったようで す。無線で聞くと「ヤブは大したことが無く、前にピークが見えている」とのことでしたので、そのまま向かってもらいました。
 B班、C班は、正規の分岐から北に少し入ると「芦原岳」です。送電線の鉄塔の下が開けていて、展望が良い所です。北を望むと敦賀湾が見えま す。反対側は琵琶湖が見えています。敦賀湾と琵琶湖の両方が望め、中央分水嶺らしい所です。
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   <「芦原岳」のピークで記念写真>          <なだら かなトレイルを行く>
 縦走路に戻って、トレイルの尾根を行きますが、ここからは下りです。なお且つ、送電線に沿った急坂の下りで要注意です。ここをこなして P=650mのピークで大きく左(南)へ曲がり、送電線を2本越してP=651.7mの猿ヶ馬場に向かいます。
 トレイルは「猿ヶ馬場」のピークの手前のコルから尾根から分かれて右折し、尾根の少し下をトラバースするように案内されています。この 辺りからブナ林の美しいところです。
 先行のA班から「地図上では猿ヶ馬場のピークを越していくようになっている。ピークを踏んで県境尾根を行きませんか」と提案があり、了 解して全パーティーでピークへ向かう。こちらは余り踏まれていないため、ふみあと程度のルートです。先頭のA班が先頭になって無事に三角 点に到達。全員で「猿ヶ馬場」のピークを踏みました。
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   <無事に「猿ヶ馬場」の三角点を確認>        <まだカ タクリが咲いていました>
 猿ヶ馬場ピークから県境尾根は西方向に曲折して黒河峠に向かいます。ピークから下る時に方向が少しずれたため、修正して進むとすぐ右手 にトレイルの登山道が出て、ここからは登山道を進みました。ルートは尾根を絡むように付いていてそれを辿ると、程なく「黒河峠」に着きまし た。ここには敦賀側から高島側への林道が通じています。但し林道はかなり傷んで抉れていて、車高の高いオフロードタイプの車なら走れそう です。
 私たちは、ここで全パーティー集合して大休止。本日の“高島トレイル”縦走は、ここで終了です。次回はここからスタートですので、縦走路 の入り口(この日はタップリ雪が残っていました)を確認したあと、林道をバスが待つ「林道ゲート」まで下ります。約2qの単調な林道歩 きです。嫌になる頃、ラッキーなことに「ゲートが開いていた」とのことで、お迎えのマイクロバスが大分と上がってきてくれていました。
 
 以上で、本日の第1回の“高島トレイル”山行を終えました。この日の山行は、気候は山歩きには非常に快適でしたし、山野草も多くみられ、 ブナ林の新緑も美しく、途中の登山道には思わぬ残雪もあり、敦賀湾と琵琶湖を左右に望める展望も楽しめて、盛りだくさんの楽しみを満喫した 山歩きでした。自然が一杯の“高島トレイル”の山脈歩きは、やはり楽しく人気が高いのを実感しました。
 それと、トレイルの登山道から外れて、県境尾根にある「猿ヶ馬場」の三角点を探して踏めたのも収穫でした。読図力を高めておくと、いろいろ な楽しみが広がります。(1/25000の地形図では、ルートは県境尾根を辿り「猿ヶ馬場」も通るように付いています。但し、トレイルのルー トはピークの手前で右折(西進)して尾根の少し下を歩くように付いています。現場では何故かな?と思っていましたが、帰ってから I さん がパソコンで最新の地形図を出してもらいました。それにはルートは更新されていて納得です)
 “右京労山の山登り講座”に参加の皆さん、ご苦労さまでした。天候に恵まれたこともあり、“高島トレイル”の山歩きと自然を楽しんでいただ けたと思います。これからマキノの山から今津の山に進み、ますます自然が多く残る山に入ります。歩行距離は長くなる所もありますが、皆で頑 張って“高島トレイル”を完走しましょう。楽しいですよ。
 会員の皆さん、いろいろサポートいただきありがとうございました。お昼のコーヒーや果物も美味しかったです。お蔭で、皆さんに右京労山の 「安全で楽しい山行」を楽しんでいただきました。ありがとうございました。                                             (記  I.T )


 

 



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