《個人山行報告》  
    福井『姥ヶ岳と能郷白山』
 普通
【日 時】   5月30日(土)〜31日(日),
【天 候】 . 5/30;晴れ後小雨,5/31;曇り
【参加者】   男性1名    女性1名
 

 

【コース】 ・‹5/30› 京都・宇治市(7;20)−<R1,名神高速,北陸自動車道>−福井IC−−<R158,R157>−雲川ダム−<林道>−平家平 登山口/920m(11;25-40)==・1246ピーク(12;55)==ミズバショウ群生地/昼食後引返し (13;05-35)==ブナ林(14;00)==栃の巨木(14;45-15;00)==登山口P(15;15)−−<林 道,R157>−(15;50)麻那姫湖青少年旅行村 〔泊〕
・‹5/31›麻那姫湖青少年旅行村(7;20)−<R157>−温見峠P/1000m(8;15)==境界見出標 (10;15)==『能郷白山/1617.3m』(11;00-30)==・1492ピーク(12;00)==温見峠 P(13;35-14;00)−−<R157,R158>−福井IC−<名神,北陸自動車道>−(18;07)京都 /宇治市 
土日で急に予定が空いて、急遽千津子のリハビリ・トレーニングも兼ねて、近年私 がこだわっている福井の山に行ってきました。昨年見て来た“麻那姫湖青少年旅行村”をベースにして2山登る計画です。1山は昨年例会を行 い、その自然の豊かさ、花の多さ、そして素晴らしいブナ林を持つ『姥ヶ岳』、もう一山は県境稜線の最高峰『能郷白山』としました。以前は右 京の例会で良く行っていましたが、最近は行っていません。懐かしいので是非久し振りに登りたい山です。右京の例会でも“麻那姫湖青少年旅行 村”をベースにして2山登る計画は、使えそうと考えて今回の個人山行を紹介します。
《1日目》急に思いついての山行で、当日朝まで準備作業のため出遅れました。平家平に着くと11時半で、山頂は断念して適当な所で引き返すこ とを確認して出発。早速にサンカヨウが良く咲いてくれています。この山はここのサンカヨウが凄いほど良く咲いています。とにかく花が多い山で す。1243mのピークを越すとミズバショウ群生地への下りです。沢のあちこちに雪が残っています。さすがにミズバショウは終わっ ていますが、1輪だけ残っていたかな。その代りタムシバが非常に綺麗に咲いています。見事です。この先で引き返すことにして昼食タイム。 ゆっくりします焦らず、ゆっくり自然の花々を楽しみながら進みます。まもなくブナ林を通過。ここのブナ林は、立派で本当に美しいです。
帰路にもう一度ブナ林を楽しみます。ベンチも用意してあり、ここに腰を据えてゆっくりと楽しみました。本当に癒される感じで、何時までも ゆっくりしていたい気分です。続いて栃の巨木に会いに行きます。ここもこの山のお薦めの一つです。屋久杉もそうですが、このような巨木に会う と感動しますね。凄いです。昔の人が、神が宿ると考えるのも解る気がします。それとこの周囲は一面の二輪草です。白いじゅうたんのように広 がっています。細かい雨がパラパラしてきましたので、慌てて駐車場に帰り下山しました。“麻那姫湖青少年旅行村”に行くと、受付終了間際 の午後4時前でした。テントの予定が、1500円でバンガローが借りられるとのことで、軟弱な二人は即バンガローに変更。用意してい たスキ焼きとビール各1本で一日目の打上げを行い、早々にシュラフに潜り込みました。

《2日目》 昨夜の残りなどで朝食を早々に摂り、温見峠に向け出発。直ぐかなと、勝手に思っていましたが、これは遠かったです。ウネウネとした“国道”を約1時間近く走って、やっと温 見峠に到着。路肩の駐車スペースには何台もの車が停まっています。私も適当に停めて、早速に出発します。
始めは「登り易い道やなぁ」と言っていましたが、程なく急斜面の登りに変わります。ツヅレ折れなど関く急な尾根を真っ直ぐにひたすら登りま す。「これはしんどいが、ラチは早いなぁ」と話しながら、私たちはゆっくり登ります。それでも1492mピークまで来ると急な斜面は一段 落。展望を楽しみながら傾斜の緩くなった道を進みます。途中に雪田的にベッタリ残った雪の上を進みます。程なく山頂着。多くの人達は、この 先の奥ノ院の社の前で休んでいます。私たちは静かな三角点の横で、コーヒーを沸かし昼食です。ただ、途中で買ってきたパンだけの質素なお昼 です。下りは、例の急斜面の下りを慎重に下ります。途中でネマガリタケを少しいただいて、後はひたすら下りました。疲れが出てくる頃、温見 峠に下山しました。
この日は、累積約750mの登りを約2時間半、下りを2時間で登ってきました。参考にしたネット上の登山者の山行記録では、登り1時間20 分、下りは約1時間でした。急斜面でラチが早い山ですから、元気な単独登山者ならこのようなものかもしれません。私たちは2倍の時間でした が、この急斜面の山をクリアして、千津子のリハビリも一段進んだ感じです。久し振りの『能郷白山』は、どっしりと大きく立派な山で、又来た い楽しい山でした。4ゆっくり二人は置いたどの地で予定が開いて先日、久し振りに中国山地『比婆山』に行って来ました。この山は右京では、以 前は毎年にように例会を行い、公開バスハイクでも行っています。遠い山ですが、“古事記の道”と名付けられるような神話や伝説が楽しめ、そ して南限のブナ林の純林があったりして、自然が豊富に残された山です。会員の皆さんの希望があれば、また例会を行ってはどうかと考え、下見 がてらに行って来ました。今回歩いたコースを紹介してみます。
今回は、“広島県民の森公園センター”に宿泊し、ここをベースに歩いて来ました。京都からは名神,中国自動車道を走り、東条ICでおり、あ と国道314号、県道を利用します。片道320q位あって、約4時間かかります。公園センターの駐車場に車を停め、1日目は「牛曳山 (1140m)」〜「伊良谷山(1149m)」〜「毛無山(1144m)」を巡ります。8.6q,コースタイムでは約4時間のコースです。 「牛曳山」への登山道を入るとすぐに、ササユリが迎えてくれました。あちらこちらで美しく花を咲かせています。思っていなかったササユリに会 えてラッキーでした。そして間もなく白樺の純林が出て来ます。ここの景観も美しく楽しめます。
コースは谷筋の道から尾根に変わり、緑一杯の自然林の中をなだらかな傾斜で続きます。道の両側はいろいろな花があってその時々で楽しめそうで す。今の時期は“コアジサイ”が多く綺麗に花を咲かせています。そんなに美しい花と思っていませんでしたが、こんもりと盛り上った白や薄紫 の花が多く咲いていると美しいものです。それと、2人とも詳しくないので名前が出ませんが“ヨメナ”に似た白い花が両側ビッシリと咲いてい て、「白いヨメナロードや」と喜んでいます。花や新緑の林を楽しみながら歩くと、程なく「牛曳山」です。このピークは山頂らしい場所も、 展望も無く通過します。ここから「伊良谷山」への尾根歩きです。背が低い樹林の中のなだらかな尾根道です、花は相変わらず“コアジサイ”が 多くみられます。所どころ“ヨメナ?”も咲いています。20分程で「伊良谷山」に着きます。ここは三角点もあり、草原の山頂で周囲の山の展望 が楽しめます。「大山」も望めるはずですが、今日の梅雨空では見えません。私たちはここでお湯を沸かして昼食を楽しみました。
次は「毛無山」へ向います。同じような尾根道を楽しみながら辿ります。今度は少しアップダウンがありますが、のんびり歩けます。45分程 で「毛無山」です。公園センターから、正面に大きくなだらかな姿を見せている山です。ここからも展望が楽しめます。ここからは、公園センター へいろいろな下山路がありますが、今日は出雲峠経由で下ります。この下りは一寸した段差のある下りですが、そんなに大したことはありません。 出雲峠をそのまま行けば、『比婆山』への縦走路です。今日はここから県民の森センターへ下ります。少し下ると道は巾も広がり、川沿いの道にな ります。30分で県民の森センターに無事下山しました。
2日目は、出雲峠〜「烏帽子山(1225m)」〜「比婆山(御稜)1264m」〜越原峠へ行き、ここから「池の段(1279m)」をピスト ンして、越原峠から県民の森センターへ下りました。「烏帽子山」への登りは少し傾斜も強くなりますが、ブナ混じりの美しい林の中の道で、楽 しみながら登れます。非常に気持の良い尾根コースです。
「烏帽子山」からは直ぐ近くに見える、この山域の盟主「比婆山(御稜)」に向かいます。同じような樹林の中の道です。この辺りのブナ林は非 常に気持がよろしいです。「比婆山」山頂は、なだらかなピークで、古事記に出る「御稜」が祀られてあるところが山頂です。ここは三角点があ りません。ここだけはヒバの木があったりして、少し薄暗い感じの山です。この山頂を中心とした稜線から西面の斜面一帯に、天然記念物に指定 された“ブナの純林”が広がっています。今回は行きませんがこの林の中のルートを行くと、本当に素晴らしい景観が楽しめます。ブナの純林 は綺麗で楽しいです。越原(オッパラ)峠へ一旦下り、「池の段」へ登ります。この山頂は、広い草原の山頂で非常に気持の良い山頂です。展望 抜群で、「大山」からこの山域の山は全て見えます。ここで食べる昼食は最高ですね。
ここから、目の前の「立烏帽子山」を経て、公園センターのすぐ上の「展望縁地」と呼ばれるピークから下る4.2qのコースがあります。私た ちは、320qを走って京都へ帰る必要があり、越原峠から下りました。楽しく「烏帽子山「「比婆山」「池の段」の3ピークをクリアして、 10.2qの山歩きを楽しみました。
そして、今日1日中「テッペンカケタカ」「トウキョ トッキョキョキャキョク」「ホーホケキョ」「ホウーホウー」等々の鳥の鳴き声、「コツ・コツ・コツ」と木を叩く音が聞こえ、それは賑やかです。以前来た時は、公園センター 主催で“朝の探鳥会”が行われていました。とにかく自然が多く残っているので、野鳥も多いようです。また、この山は「出来るだけ人工的な段差 を作らないルート」にしているそうで、足に優しい山歩きができます。、膝の故障のリハビリトレで歩くのは最適なコースです。以上、『比婆山 (御稜)』を歩いて来ましたので、ご紹介します。

 

 



inserted by FC2 system