室堂〜薬師岳テント泊縦走 |
普通 |
【日 時】 | 9月19日夜半(土)〜23日(水) |
【天 候】 | 20日(日)晴れ、21日(月)曇り、22日(火)晴れ、23日(水)晴れ |
【参加者】 | 女性3名、男性4名、計7名 |
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【コース】 |
20日(日)室堂9:00〜浄土山11:15〜11:52龍王岳と鬼岳あいだのコル・行動食12:15〜13:40 獅子岳〜15:10〜16:05五色ヶ原山荘〜16:20テント場(泊) 21日(月)6:40テント場〜7:00五色ヶ原山荘〜10:33越中沢岳〜11:20コル・行動食 11:50〜12:55スゴノ頭〜13:48スゴ乗越〜15:15スゴ乗越小屋・テント場(泊) 22日(火)6:40スゴ乗越小屋〜8:05間山〜10:35北薬師岳〜11:30コル・行動食12:00〜 12:30薬師岳〜15:13薬師峠キャンプ場・テント設営(泊)〜15:45太郎小屋(泊) 23日(水)6:00キャンプ場〜6:40太郎小屋〜7:40五光岩ベンチ〜8:43P1870・三角点〜 10:10折立 |
【報 告】 浄土山から五色ヶ原を望む 浄土山から雄山を振り返る スゴ乗越への下山 紅葉の中を歩く スゴの頭を振り返る 朝霜が降りた湿地 間山稜線から薬師岳を望む 19日(土)夜半京都を出発、立山駅には午前2時ごろに着いたが近場場のスキー場駐車場にてテント を設営、仮眠を取る。 20日(日)5時起床、立山駅周辺の駐車場に直行、空きスペースをこじ開けるようにして2台の車を 止める。立山駅では1時間待ち、ケーブル、バスを乗り継いで室堂には9時前に到着。 シルバーウィークだけに容易く出発できなかった。室堂は7月海の日のような混雑は していないがそれなりに登山者が動き回っていた。まずは浄土山から龍王岳のルートを 取るが浄土山直登ルートは寝不足の体に応える。龍王岳を過ぎて鬼岳から獅子岳へは例年 早い時期に雪渓が残るとブログに書いてあったがこの時期はザレタ細いトラバース道に変化 していた。歴史とロマンのザラ峠は疲れているせいか特に気にも欠けず少し休憩して通過。 五色ヶ原山荘前は静かで早秋を思わせる草紅葉が一面に覆っていた。テン場はここより20分 ほど南東に降りたところに設けられていた。重いザックを下して缶ビール片手に今宵の寝床を 作る。 20日(月)朝からどんよりとした雲が空一面に掛っていた。一晩ぐっすり寝たことで体は軽いがザックの 紐は相変わらず肩に食い込む。鳶山を越えて登り下り繰り返し越中沢岳へ。ここから急坂を転げ るように小さな岩がゴロゴロとし た山道を降りていく。途中、吉野さんが道を踏み外したのか草や 小枝が重なり合った崖に頭から落ちそうになり下半身だけ山道に残り枝 を掴んで必死に堪えた。 すぐに村田さんが引き上げて事なきを得た。油断大敵、ヒアリーハットでした。スゴ乗越には15時 過 ぎに到着したが、途中の空模様は雲は絶え間なくかかり眺望は利かなかった。時折雲が切れて 秋の模様を思わせる尾根が 顔を出すがすぐに雲が架かりシャッタチャンスは一度もなかった。こ このテント場も遅くになったので 思うような所にテントを張れず通り道に近い側に何とか今宵の寝 場所を見つける。今宵もスゴ乗越小屋から缶ビールを調達して静かに寝床に入る。 21日(火)今日はメインイベント、薬師岳へのチャレンジの日。気合十分でテントを出る。昨夜からの放 射冷却のためところどころで 霜が降りて吐く息も白くなる。冷え込んでいる。間山を過ぎたころ後ろ を振り返ると雄山・奥に劔がクッキリと見える。空は快晴、見事に 澄み切った青空。南東に目をれ ば赤牛、水晶のシルエットがまぶしい、その奥にはっきりと槍の穂先が天に向かって突き出してい た。今まで味わったことない最高のロケション。稜線の先には薬師岳が待ち構えている。ここから 先はザレタ細い稜線を進む。薬師岳まで は偽薬師のピークを幾つも乗り越えて高度を上げてい く。稜線からは左手に見事な金作カールが両手を広げていた北薬師岳を越えると最 後の登りえ、 薬師岳頂上に到着。360度のパノラマを満喫、薬師岳ご本尊に登山の無事を祈願して薬師岳後に する。広いがざら ざらの急坂を降りたところに薬師小屋が有る。一同疲れも溜まっていたせいかす ぐに腰を下ろコーラーをがぶ飲み。一息ついて薬師峠へと 向かう。600mの急降下。暫くは水が涸 れた沢筋を降りていくが途中で湧水が横を流れ足元は水に煮れた岩を降りていくが3日目ともな る と膝がガクガクと痛みをこらえて懸命に降りる。薬師峠キャンプ場は満開のテン場、色とりどりのテ ントが所狭しと並んでい た。テントを張って村田シェフのご馳走をたらふく食べて気持ちよくシュラフ に潜り込んだが、テン場のマナーも知らないお姉ちゃん達に 睡眠を邪魔された。翌朝、そのパー ティのリーダーらしき人と顔を合わせたが私より経験豊富な方に見受けられのでしっかりマナー 教えて欲しいと要望した。 23日(水)いよいよ帰る日が来た。今朝は帰りの予約したタクシーの時間が気になるので少し早起きし てテン場を出る。太郎小屋で 仲間と落ち合い緩やかな山道を下る。右手に昨日登った薬師岳の稜 線が見えた。朝日を受けて眩しい。石畳が切れてた山道は道幅を整えて いる丸太が篝くねり足元 は土が雨で抉られて石がむき出しになっていた。数年前に歩いた記憶からは想像もつかない荒れ ようでし た。三角点を過ぎて白樺の急坂をどんどん降りて折立に到着。 ここもバス待ちの登山者で溢れていた。予約していたタクシーに分乗、立山駅まで40分ほどで着い た。4日も掛けた工程はタク シーでものの1時間もかからずに元の地点に戻った。 「ヒアリーハット」 午後2時前、急な山道を降りて右手斜面から左に少し平らで半円状に広くなった所に差し掛かった時、吉野さんが足を踏み外して転げ落ちそうに なった。かろうじて下半身が道に残り上体は草付きの斜面に落ちていたが村田さんが引き上げて事なきを得た。細い山道から平らで少し広がった所 に出たことで気が緩んだのではと推測。 |
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