【例会報告】
         北・山の辺の道
 普通
【日 時】 2017年 1月29日 (日)
【天 候】 晴れのち雨
【参加者】 女性8名、男性1名、計9名
 

 

【コース】 近鉄奈良駅9:36 --- 南円堂 9:44 --- 春日大社10:20〜10:26---
新薬師寺10:52 --- 白毫寺11:15 ---八阪神社(昼食) 12:05〜12:53- 白山比
神社13:45 ---崇道天皇陵14:03--- 円照寺14:16 ---円照寺バス停14:25 =(バス)
=近鉄奈良駅14:50  

               14:16 ---円照寺バス停14:25 =(バス)=近鉄奈良駅14:50         
 【報告と感想】 
山の辺の道は奈良から桜井まで38km。一日で歩けない距離ではないけれどここ         
は歴史の道。ゆっくりと楽しみながら歩きたいので今回は一番北のコース、奈良から円照寺までと
しました。駅前の商店街から奈良公園へ、興福寺北円堂の横から境内を東へ、春日大社の一の鳥居
の右手を上ってさらに行くと梅林があります。まだ蕾は固いけれど、中には早くも咲き出している
ものも。参道に戻り人の多さにビックリ(春節だから?)。春日さんにお参りをして南へ、人の生
涯を守ってくれる神々若宮15社の夫婦大國社で良縁を祈っておみくじを引きましょう。子どもの
ために祈ろうかなあ・・・
広い道に出る。左へ行くと滝坂の道(柳生街道)、沢山の石仏に出会える道。
このあたりは高畑といい、大正から昭和にかけて多くの文人達に愛されたところです。志賀直哉旧
居、洋館風民家、お庭を開放したサロン、写真家の入江泰吉記念写真美術館など歴史、文化をじっ
くりと味わってみるのもいいですよ。
ツタに覆われた家や素敵な住宅、古い土塀の閑静な道を新薬師寺へ。角にある小さな神社が目に付
きました。十市皇女が埋葬されているという古墳の上に個人で建てたもので、いきさつが書かれた
新聞の切抜きがはってありました。
民家の庭にメジロやシジュウカラ、少し行くとロウバイ、癒しの道です。民家の間を縫うようにし
て白毫寺へと向かいます。坂道を登っていくと左手に真っ黒に化粧した若草山が。そうか、人が多
かったのは山焼きを見に来た人もいたからなのでしょうね。白毫寺は天智天皇の第七皇子志貴皇子
の別荘跡という。天然
記念物の五色椿、荒壁の参道の石段を覆う萩はすばらしく、境内からは奈良市街も一望で心安らぐ
お寺である。が、今回はお花もないのでパス。山の辺の道を離れここから東海自然歩道を歩く。高
円山への登山口を確認、40分で山の辺の道に合流。その先八阪神社でゆっくりと昼食コーヒータ
イムとしました。
このあたり「鹿野園(ろくやおん)」という。柳生街道をたどってくると大慈仙、忍辱仙、誓多林、菩
提山、鹿野園と変った地名が目に付くが、いずれも仏陀修行インドの地名から来ているという。ロ
ウバイが咲き、万両の赤い実がとてもきれいです。ため池の堤防の端から道は右に下っていますが
そのままフェンスを開けて先に進みます。竹やぶに風鈴がさがっていました?。その先に不動明王
堂。「身を削り 人に尽くさん すりこ木の その味しれる 人ぞ尊し」壁に書いてあった句です。
この道は脇道だったようで程なく元の道に合流しました。20分程歩くとトイレがありました。あ
りがたいですね。そして白山比盗_社から嶋田神社へと歩いてきました。嶋田神社の本殿は春日大
社の立替で払い下げられたもので、小さいけれど朱塗りでとてもきれいな社です。
その先にあるのが崇道天皇陵です。桓武天皇の弟早良親王は、謀反の罪で淡路島に移送される途中
無実を訴えながら亡くなりました。その後、身内の不幸、天然痘の流行など次々と災いが起こり、
祟りと恐れた天皇は崇道天皇という追号を送り、淡路の墓を大和に移したといわれています。天皇
陵の前、道の真ん中に大きな八つの石があります。これは、親王が亡くなるとき9つの石を投げ、
落ちた所に葬るように遺言したといい、8つが落ちた所がここであり、動かすと祟りがあると信じ
られているせいで今も道の真ん中に残されているということです。
10分程歩くと円照寺の参道にでます。別名、山村御殿。中宮寺、法華寺と並び大和三門跡寺院の一つで華道山村流の家元ですが拝観はできませ ん。門から見る御殿周辺は、静かで厳かな雰囲気が漂っています。掃き清められた参道を西へ10分程でバス停です。雨が降りだしましたが、しば らくするとタイミングよくバスがきました。近鉄奈良駅で解散、時間も早いので希望者で奈良町を散策しました。
                          記 / I・H                                                         

                                                               

 

 



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