妙高山・火打山山行報告
 普通
【日 時】 2018年5月3日(木)〜6日(日)
【天 候】 3日・晴、4日・曇後晴れ、5日・晴、風強し、6日・晴
【参加者】 女性3名、男性6名、合計9名
 

 

【コース】 コースタイム
   3日7:30東本願寺前〜途中経由湖西道路〜9:30敦賀IC〜北陸
     道・上越JC経由・上越道妙高高原IC15:00〜16:00笹ヶ峰駐車場・
     テント設営(泊)
   4日7:40笹ヶ峰〜9:15十二曲登山口〜11:10テント設営1950m付近
     12:30〜13:15富士見平〜14:00高谷池ヒュッテ14:15〜15:00
          テント場(泊)
   5日8:15テント撤収〜8:40富士見平東側尾根〜9:00黒沢源流湿原・
     休憩用テント設営9:20〜9:50黒沢池ヒュッテ〜10:40大倉乗越
          11:20〜12:00休憩テント場12:10〜13:30黒沢下山路時期返し点
     〜15:50十二曲り下山口〜16:45黒沢〜17:55笹ヶ峰駐車場〜
     18:30旅館池廼屋・泊
   6日8:30池廼屋発―上信越自動車道・妙高高原IC−上越JCT・北陸自動車道・
     米原JCT・名神高速道京都東IC−17:00京都


 【山行報告】
                                                 記 Y・T
3日(祝・木):東本願寺前に集合。名神高速混雑を予想して大原・途中経由、湖西道路より敦賀
に入り北陸自動車道に入る。カーラジオからは予想通り名神高速の渋滞情報が入る中スムーズに京
都市内、湖西をぬけて敦賀に入る。敦賀からの北陸自動車道は金沢まで2車線が縦列に繋がってい
るが流れはスムーズ。金沢を抜けると富山、新潟は短時間で抜け出ることができた。妙高高原IC
を降りて笹ヶ峰までは霧の中を走る。笹ヶ峰駐車場には16時頃到着。駐車場の角に東屋風の建物
を見つけ、その敷地にテント二張りのスペースを見つけてテントを設営。屋根付きの平らな絶好の
テント場で一夜を過ごす。ただ、女性陣が張ったテントの横では自販機が定期的にモーターの唸る
音が聞こえていたのが気の毒でした。
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       富士見平への登り                    火打山望むを
4日(祝・金):5時起床、7時テント場出発を予定していたがテント撤収作業などに手間取り予
定を大幅にずれ込む。当初計画は高谷池ヒュッテ宿泊を想定していたがヒュッテ改修工事で宿泊制
限を受け宿泊が取れなかったので急遽テント泊に切り替えた。切り替えた分荷物が増え、重くなっ
た分歩くスピードも一段と落ちた。黒沢を過ぎるまでツボ足で歩いてきたが十二曲り横の直登斜面
手前でアイゼンを装着。慣れない重い荷物を背負いながら必死の形相で斜面を這い上がる。10時
を回った頃ようやく稜線に出る。全員が揃った頃、稜線で雪が消えたのでアイゼンを外し岩や石が
ゴロゴロしている急斜面を這い上がる。急斜面が消えた稜線からは再び雪が付いているのでもう一
度アイゼンを履いて斜面を登る。この頃2000m付近から樹林が消えるので森林限界になる前に
テントを張るのに適した斜面が無いかどうか気をつけながら歩く。標高1,950m付近で西内さんが
最適な斜面を見つけて頂いたのでンテント設営に掛る。テント張るための整地にずいぶん時間が掛
るが何とか二張りのテントが張れるスペースを確保。テントを張り終えたときは12時頃で行動食を
取りながら昼からの行動予定の中で火打山登山は時間の関係で断念することを連絡。その代わり
高谷池ヒュッテまでの散策を提案。行動食後、荷物を身軽にしてテント場を出発。途中「黒姫山の
上に富士山が見える」富士見平まで来ると樹林が消えて視界が開け正面に火打山その奥にわずかに
噴煙が揺れている焼岳が見えた。西に乙妻山、高妻山、南東に黒姫山を見ることが出来たが肝心の
黒姫山の上に見えるはずの富士山は見えなかった。今年はヒュッテ工事で入山者も少ないせいかト
レースも不明瞭。このあとヒュッテまで行く組と富士見平から引き返す組に分かれてそれぞれテン
ト場まで引き返した。今夜の夕食は村田シェフ手作りの肉料理で舌鼓を打つ。

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         外輪山に浮かぶ妙高山頂                大倉乗越への登り

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        妙高を背景に記念の1枚                黒沢湿原での勢揃い

5日(祝・土)今回のメインイベント・妙高への登頂を目指す日。昨日の十二曲り斜面が凍てついて
いたので下山路を黒沢を下ることでパーティの意見をまとめテントは一度撤収して黒沢源流湿原で
デポして妙高にアタックに変更。朝食後富士見平手前の東斜面からはトレースが無いため地形図と
スマホを睨みながら湿原の平野部をめざした。先行を高岩さんにお願いしてルートを開拓していた
だいた。斜面を降りたころ西内さんより今日の体調が不良なのでテントを設営して休息していると
告げられた。平野部は強風のため少し上の林間でテントを張る。張り終えてからまた荷物を身軽に
して黒沢池ヒュッテから大倉のx地越を目指す。風は南から吹き上がり背中を押してくれるフォロ
ーの風。黒沢池ヒュッテの谷筋から大倉乗越にめざすはずが何故か右手の尾根上部にトレースが付
いていたので尾根を上がる組とに分かれた。ところがこの尾根は急角度でなかなかの代物。青息吐
息で尾根を上がった時はヘトヘトでした。しかし、この尾根を村田ガイドに引きつられて駒井さん
が登ってきたことに驚き・・・・。
大倉乗越で全員が揃った後、外輪山からの斜面を見つめていると全員から声が消えて一応に「これ
は無理」と。急斜面にアイゼンのトレースが付いているがしっかりした足場が作られていないので
立つだけでも一苦労。この斜面を全員が降りることは至難の業と考え妙高登頂をあきらめた。火打
山・妙高山と山行目標とした2座共に登頂を断念したことに断腸の思いでした。
一息入れて西内さんが休息をとっているテント場まで引き返しテントをたたんで数年前に降りた黒
沢の谷筋を降り始めた。降りるにつれ前回と違って斜面にびっしりと雪が付き谷筋まで雪が付いて
氷と化していた。高岩さん斥候で右に左にと斜面を降りていったが急斜面が現れて上にも下にも行
けず地図を出して引き返すことになる。引き返しの夏道ルート尾根東側斜面・標高1920mの等高線
をたどっていくと夏道ルートに出会う事が判り西内・高岩両名のガイドのもと等高線に沿って歩く。夏道ルートには引き返し地点から20分ほどで 出合、その下で先日アイゼンを再装着した場所にでて下山路の現在地が明らかになった。そこからアイゼンを外してゴロゴロ岩場を降りると十二曲 り冬道斜面に出る。ここでもう一度アイゼンを装着してゆっくり降りる。昨日とは違って気温も上がっていて雪も緩んでザクザクした状態でしっか り踏み込まないとアイゼンが滑る。予想していた氷の世界から一転緩んだ雪の世界で一安心だが滑りやすいので気が抜けない。何とか斜面を突破し て黒沢まで降りるとようやくホットした気分になるが時間も16時30分を過ぎていたので次の旅館に到着が遅れることが気にかかり宿には遅れる 旨の連絡をいれて一路笹ヶ峰を目指す。駐車場で荷物をほどき取りあえず車に詰め込んで今日のお宿「池廼屋」へ車を出した。妙高への登頂断念と 下山路でのトラブルが頭の中でくるくる回り体も頭も疲れ切りました。

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                     いもり池遊歩道からの妙高山
6日(日)爽やかな早朝、昨日までの緊張していた気持ちが落ち着いて近場の「いもり池」へミズ
バショウを見るため散歩に出る。池の湖面に逆さ妙高がクッキリと写り絶好のシャッタチャンス。
残念ながらミズバショウのピークは外れていましたが一輪の白く可憐な花を見ることが出来た。
京都までの帰路も往路と同じ上信越から北陸道を選択。帰り道も渋滞することもなく米原JCT
から名神に入る。混雑を予想した名神も渋滞を予想したヶ所をスムーズに通過、京都市内に早々
と帰ることができた。火打・妙高といずれの山にも登れなかったことが口惜しいです。もう一度
季節を替えて挑んでみたいです。

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           Nさん報告・稜線テント場の風景           Kさん報告・妙高を背にして

 

 



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