黒部・下の廊下  個人山行報告
 

【日時】 2018年10月19日(金) 〜 22日(月)
【天候等】  10月19日 晴れ   20日 晴れ時々小雨    21日 晴れ  22日 晴れ
【参加者】   男性 6名  女性 3名    計 9名
【コースタイム】 19日(金)15:00西山天王山駅=中央道・駒ヶ岳SA(夕食)=19:30大町温泉郷・日星       (回送業者)Pでテント泊
20日(土)5:00起床=7:30扇沢トロリーバス=7:45黒部ダム見学〜8:10出発〜
      9:22内蔵助出合休憩〜10:54新越沢合流点〜12:35白竜峡〜13:35十字峡       (昼食)〜15:00S字 峡〜15:50 仙人ダム〜17:00阿曽原温泉小屋(宿泊)
21日(月)6:40阿曽原温泉小屋〜8:35折尾ノ大滝〜9:50志合谷トンネル〜
      11:04蜆谷〜11:55欅平上部鉄塔〜12:48欅平駅〜13:50祖母谷温泉(宿泊)
22日(火)7:30祖母谷温泉〜8:00欅平駅 8:53トロッコ列車発=宇奈温泉駅=氷見       (昼食)=北陸道=名神 道=17:05西山天王山駅 
【報告・感 想】
 2年前の右京の例会は仕事で行けず、昨年は雨で中止になり、今回漸く念願の「下の廊下」を歩くことができました。メンバーは、乙訓山の会の 皆さんと初級のメンバー9名で、CLは経験豊富4回目の0.Sさんでした。
 20日の早朝、回送業者の人に起こされ急いで準備し扇沢まで送ってもらいました。1時間程待ち、トロリーバスで黒部ダム駅まで行き、ダムを 見学してから歩き出しました。ワクワク感、断崖絶壁の道の不安感などが相交わっていました。
 スタート間際から山肌の黄葉、紅葉がきれいで思わず感嘆の声が出ます。写真を撮りながら進んで行くと、段々狭い道になってきました。針金の 手すりがあるのでちょっと安心ですが、油断大敵で緊張感が続きます。途中で小雨が降り出したので合羽の上を着て、さらに滑らないよう歩き続け ました。
 十字峡で長めの休憩を取り、急いでカップ麺を食べて体を温めていると、若い登山者が走ってきて、「無線を持っていませんか」と声をかけてい ます。何事かと聞くと、「白竜峡と十字峡の間で男の人が滑落した。阿曽原温泉小屋まで救助要請に行く。男の人は下で手を振っていたようだけ ど・・・」と言うと急いで再び走って行きました。私達の後ろを歩いていた人が滑落したと聞いて、驚くやら何故落ちたのだろうかとか色々皆で憶 測しながら進んでいくと、ヘリコプターの音が聞こえてきました。無事ピックアップできて助かっていればいいのにと思いながら、ようやく阿曽原 温泉小屋に着きました。小屋のご主人の情報によると、残念ながら死亡されたとのことでした。今年4人目の死亡事故だということです。
 着いてすぐに、100mほど下にある露天風呂に入りに行きました。その後、名物のカレーを食べました。小屋は満員状態で、12人部屋に24 人が詰め込まれ、1枚の布団に2人ずつで、知らないパーティーの若い女性と一緒になりました。案の定ずっと眠れずの朝を迎えました。
 21日の早朝にほとんどの登山者は早たちし、朝食を食べている者は少数でした。出発は6時40分頃で、満杯だったテント場のテントもなく なっていました。この時期小屋泊を断られた人達も多いということです。
 後半の歩きでは、折尾ノ大滝〜折尾谷砂防堤内トンネル〜大太鼓などの絶景とスリルを楽しみました。途中から雪を被った山々が見え、鹿島槍ヶ 岳〜白馬三山〜唐松岳などと教えてもらいました。良いお天気で冠雪した山々と紅葉を見ながらの歩きは最高でした。しんどい所もありましたが参 加して良かったなと思いました。
 欅平駅から4人は、さらに奥にある祖母谷温泉に向かいました。1時間程で山の分校のような小屋が見えてきました。祖母谷の川から湯煙が上 がっています。早く着いたので、露天風呂を独り占めして温まり、山行の疲れを取りました。夕食は、イワナの塩焼きやビールや品数多いおかずで お腹いっぱいになりました。これでまた太って帰ることになりそうです。
 22日も最高に良い天気でした。欅平駅から宇奈月温泉までのトロッコ列車は、1番列車でほとんど乗客もいなくて、景色は見放題、写真も撮り 放題でした。黒部川の水は青く光っていました。駅に着いてから車で氷見港に向かいました。日本海とは思えないほど青くて静かな海でした。立山 連峰にもっと雪が降ると、さらに素晴らしい景色が見られそうです。氷見の魚市場で新鮮で美味しい刺身定食を食べて帰りました。乙訓山の会の人 達には感謝の大満足の山行になりました。     ( 記 : Y . A )

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                    <下の廊下の崖道>

       2
               <岩場をコの字に削った細い道>

      3
                  <後ろに冠雪した 白馬岳が見える>
 
       4
                 <欅平に着いてやれやれです>

       5
                   <祖母谷温泉の小屋>
   







         
                             
         
                
         
                  

          
               
                 
                

                            


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